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望月 ゆきの部屋


[216] 雨上がり
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

ふりむくと きみは
ひどく仏頂面で

左右のほっぺたに
大福をひとつずつ 
ぎゅうぎゅうと
おしこんでいた


空にはみかんが浮かび
足元にはコーラの水溜り
シャツには飴玉


なにもかもがおいしそうで
ひとつのことだけ
考えてなんて
いられなくなった



それだけ

2004/06/03 (Thu)

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