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望月 ゆきの部屋


[285] 一日の終わりに
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

今日という一日を
どう過ごしたか
なにを し、
なにを感じたか、

今日が
今まさに終わって逝くときに
さて、
おもいだしてみよう
などと
試みているうちに
それはもう
昨日の出来事になっている
ので
ひきだしをみんな空にして
わたしは
めざましをセットする

見上げた本棚の
二段目にサリンジャー
昨日も、
そのまた昨日も、
おそらく
三年前、も

うつろいゆく
不確かな世界

途中にも
流されず
変わらないもの

あるのかも、しれない

などと
一日の終わり、は
一日のはじまり
である

気づかないまま
今日もねむる

2004/10/08 (Fri)

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