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望月 ゆきの部屋


[296] ぽたぽた
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

こうやって、ね
もちあげたら
そうしたら、ね
おっこちてきたんだよ
ぽた、ぽた、
って
おっこちてきたんだよ


ぼくが
うちゅう、みたいな
まっくらで
つめたいところ、
りょうほうのうで、で
あおくって
まるくって
うつくしい、それ

もちあげてみたら、ね
ぽた、ぽた、
って
おっこちてきたんだよ


ひがし、へむかう
カシオペアが
とおりすがりに
いったよ
「だいぶん、ないているのだろう、ね」
って、
いったよ


いっそ
ぎゅう、としぼったら
ぽた、ぽた、

なくなるかしらん、て
おもったけれど
あおくって
まるくって
うつくしい、それ

もちあげて
りょうてがふさがってる
から
ぼくには
むりそうなんだ


しかたがないから
くち、をあけたよ
ぼくには
のむ、しか
できないから、ね


ぽた、ぽた、
ぽた、ぽた、
うちゅう、みたいな
まっくらで
つめたいところ、
ぼく、
がんばるから、ね


ぼく、
がんばるから、ね

2004/11/12 (Fri)

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