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望月 ゆきの部屋


[59] 悲しみも苦しみも忘却の彼方
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

悲しかったことも
苦しかったことも
忘却の彼方だ

今では もう
デパートの屋上から 夕陽を見ても
電車の窓から あの坂道を眺めても
涙も でない

大切なものに 出逢えたことに
感謝さえ

悲しいことや 苦しいことばかり
続くわけではない

それでも ときどき
なつかしさに 胸が痛んだら

帽子のつばを すこし下げて
あの丘で 泣こう

2004/03/06 (Sat)

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