ホーム > 詩人の部屋 > 亞利芻の部屋 > 投稿順表示

亞利芻の部屋  〜 投稿順表示 〜


[11] こんにちわ悪者さん
詩人:亞利芻 [投票][編集]

この世界が生きにくいから
暴れてるの?
まるでボクにそっくりだね

世界制服

意味なんてわからなくても
おおきな夢ってわくわくしちゃう

キミは正義の味方を
倒したりはしないんだよね

だって

テレビの前のボクたちが
泣いちゃうってこと

キミは知ってるんだもん

ボクたちは声をそろえて
応援するの

頑張れ ガンバレ

キミはボクたちをちらっと
みると突然地面に倒れちゃう

おぼえてろ!
なんて言っちゃってね

終わりの歌をみんなで歌うとね

いつも思うんだよ?

キミはとっても
優しいんじゃないのかなって

もし
ボクがキミに手をのばしたら
キミはボクをたべますか?

それとも
握りかえしてくれますか?


2011/01/27 (Thu)

[13] パレード
詩人:亞利芻 [投票][編集]

風のない
寒い寒い冬の夜だよ

一年にたった一度だけなんだ

かすかな音でさえ
響いちゃうよな
音のない夜だよ

カーテンをそっとあけてみて

冬の夜空いっぱいに
打ち上がった

音のない花火

綺麗でしょ?

部屋の隅っこや
ベットの下から
抜け出した

忘れられた物たちのパレード

蒼い泣き虫ピエロ
使いきれなかった色鉛筆
オモチャのピアノ

ボクのはあれだよ

つぎはぎだらけの
クマのぬいぐるみ

あの日の手紙
あの時の写真

キミのはみつかった?

賑やかでとっても静かなんだ

泣いちゃだめだよ
みんな心配するからね

よーく耳をすましてみて

忘れられた物たちは唄うよ

持ち主のための唄だよ

きこえるでしょ?

役目を終えた
忘れられた物たちの唄

キミに愛されたことだけを
ほこりに。。。

静かに賑やかに
唄って踊るんだ


風も音もない冬の夜だよ

寒い寒い冬の夜だよ



2011/02/05 (Sat)

[14] ころんじゃったあなたへ。
詩人:亞利芻 [投票][編集]

いたいのいたいのとんでいけ

子供っぽいですか?

ころんだとき
保健室の先生がしてくれたの

不思議なくらい
落ち着けたのをおぼえてます

傷口はじわっと血が滲んでいて
なおってなんかなかったけれど

ころんだときの恥ずかしさや
かなしくなったキモチ

そんな

心のケガには
とてもよくきくんだよ?

いたいのいたいの
とんでいけ。。

子供っぽいですか?

きかないのかな。。

大人になった
あなたの頭のうえに
そっと手をおいて


いたいの

いたいの

とんでいけ。。。。




2011/02/03 (Thu)

[15] キャンディーポップ
詩人:亞利芻 [投票][編集]

可愛い紙に包まれてるの
ざんねん
中身はまだ子供だよ

キミのかばんのなか
ずっとまっていたんだ

両端をもって
クルクルっとね

紙から出たボクを指でつまんで

あんまりじっと
みちゃやだよ

目をとじて
ポイッとね

キミの口のなか

キミの味
ボクの味

少しずつ溶けていくよ

噛んじゃだめ

キミを傷つけちゃうかも
しれないから。。

ゆっくりと ゆっくりとだよ
右へ 左へ

小さく溶けてしまうまで

ボクはいつか
カタチがなくなってしまうけど
キミはおぼえててくれるかな

大好きだって
いってくれた

甘いだけのボクの味を。。。



2011/02/05 (Sat)

[16] ゆびきり
詩人:亞利芻 [投票][編集]

約束
小指をだして

キモチをからませてね

守らなくてもいいんだよ?
ボクはまだ裏切りをしらない

約束はね
キミへのおねがいじゃないの

約束はね
ボクの決心なんだ

ボクはキミを
護ろうとおもう


からませた指をはなしても

ほら。。

もうこわくなんかない




2011/02/05 (Sat)

[17] 未來人
詩人:亞利芻 [投票][編集]

宇宙にはまだいけてないよ
雲にもまだのってない

未來はそれほど
変わってないみたい

中学の制服はお気に入りだよ

あまり喋れないままだよ
だけど大丈夫だよ

ごめんね
犬は苦手になっちゃった

だけど猫を大好きになったよ

心配してた絵本はまだ
もってるよ

ありがとう
キミが大切にしてた絵本は
ボクの宝物だよ

宝物は夢にかわりそうだよ

なくしたものがたくさんあるよ

まだ

手にしてないものも
たくさんあるよ

相変わらず弱虫だよ
でも大丈夫だよ

キミの描いた未來に
ボクは今きているよ

この先の未來を目指して

今生きているよ





2011/02/12 (Sat)

[18] 春をよぶ二人
詩人:亞利芻 [投票][編集]

色のない
ただ吹く風の
繁華街

芽吹いた傘に
雪解けの軌跡


AIKU110213

2011/02/12 (Sat)

[19] ほしいもの
詩人:亞利芻 [投票][編集]

たくさんの絵本より
ほしいんだよ

100万回の愛してるより
ほしいんだよ

言葉にしちゃうと
価値がなくなってしまうような

ありふれていて
ほかにはないものだよ


2011/02/13 (Sun)

[20] あとひとつ
詩人:亞利芻 [投票][編集]

ボクの鞄に
チョコレートが7つ

もてるんだ

可愛いのばかりだよ

手作りのはね
ちょっとおもいんだよ

可愛いのは机に飾ったよ

手作りのはね
もう口のなかだよ

笑顔になっちゃうよね

作って箱につめるまでの
キミの顔

真剣すぎるキミの顔

試しに食べたあとの
ガッツポーズ

抱きしめたくなっちゃうよね

先輩もきっとそう
おもってるよ


ボクの鞄に
チョコレートが8つ

わたせなかった
ボクのがひとつ



2011/02/14 (Mon)

[21] オモチャ箱
詩人:亞利芻 [投票][編集]



くたっとなった兎さん
着せ方のわからなくなった
可愛いドレス

ドロップみたいな
ビーズもあるよ

オモチャ箱には
なにがつまってるんだとおもう?
正解はね
かなしみだよ

大切にとってあるんだよ
毎日箱からだしては

一緒になって遊ぶの

かなしみの笑う声って
きいたことがある?

とっても短くて
ちょっと懐かしいんだよ

触れると
とってもあっかいんだ

もう眠らなくちゃだよね

今日のぶんのかなしみを
カエルのぬいぐるみに
そっとてわたして

箱をしめたら
約束だよ

おやすみなさい

また明日


2011/02/17 (Thu)
50件中 (11-20) [ 1 2 3 4 5
- 詩人の部屋 -