詩人:亞利芻 | [投票][編集] |
ボクが飴玉をいらないと
いったら雨がふった
キミの空想とかわらないよ
って誰かが歴史の本を
たのしそうに読んでる
雨ふりだと可哀想って
子猫はパンをもらえた
大きくなった子猫は
パンは嫌いだと泣いた
歯磨きを忘れちゃったから
虫歯ができた
歯医者さんは
飴のたべすぎたねって
笑った
歯医者さんに
お別れをいうと
空には虹がかかっていた
ボクが飴玉をたべると
子猫はみむきもされなくなった
子猫を抱き上げると
とてもいい香りがした
おうちに帰ろうとしたけど
もうどこかわからなくなってた
ニャーとないてみたけど
あたためてくれるのは
いい香りの子猫だけだった
傘を歯医者さんに
とりにいきたいけれど
きっと歯医者さんは
猫がきらい
だからボクは飴玉をたべた
ズキンと歯がいたかった
いい香りの子猫は
ボクをみあげて泣くばかり
ポケットのなかには
もう飴玉はないんだよ
きっともうすぐあめがふる
そんなきがしてる
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「育たない」という種を
もらったよ
かなしくて泣いた夜
ぽっ
てね芽がでたの
うれしくて泣いた夜
ぽっ
てね芽がでたの
かなしすぎると
枯れちゃって
うれしすぎると
枯れちゃって
かなしみの種には
うれしい涙を
うれしい種には
かなしみの涙を
「育たない」なんて
かわいそうだから
まだみたことはないけれど
その花に
ボクはボクの名前を
あげることにしたんだ
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見失わないことを
ひとつだけ。。
それさえあればいけるんだよ
行くためのヒントはね
水だよ
ボクが初めていったのは
プールに落ちた夏休み
今はお風呂のせんを抜いてね
ゴボゴボ吸い込まれたら
あわてないで目をあけて
迷ってることだけが
さかさまの世界
右手でほらね
すらすらかけちゃう
絵本なんてもうなくて
お母さんもお父さんも
にっこり笑ってる
ボクは恋に夢中で
携帯までキラキラしちゃってる
学校ではすごくお喋りで
家に帰るとおいしごはんが
まってるの
素敵でしょ?
でも忘れちゃだめだよ
帰れなくなっちゃうからね
さかさまになって
わかったことがあるよ
さかさまになって
泣いたことがあるよ
さかさまになっても
かわらなかったことがあるよ
さぁ帰ろう
もしもの国からもしもの国へ
忘れてないよね?
見失わないものを
ただひとつだけ。。
それさえあればいけるんだ
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こんにちわ
でも
さようなら
でも
なくて
握手をしよう
話さないでいいよ
目もとじて
ぷにゅってしてる
キミは猫くんだね
伝わった?
伝わるよ
春はもうそこに
きてるんだね
教えてくれてありがとう
握手をしよう
つやっとしてるね
キミは渡り鳥さんだね
そっか
北へかえっちゃうんだね
またあえるよね?
握手をしよう
猫くんににてるけど
ちょっと固いね
キミは犬さんだね
ほんとうに?
ボクもキミが大好きだよ
握手をしよう
あたたかいね
キミはひとだね
お願いがあるよ
ボクをわすれないで
握手をしよう
こんにちわ
でも
さようなら
でも
なくて
握手をしよう
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もうすぐ
春がきちゃうから
冬の妖精たちは
飛び立ったんだ
おたがいの羽を
ぶつけながら
抜け落ちた羽は
ふわりふわりと
落ちてくるんだよ
太陽にてらされて
涙にかわってしまうけれど
かなしいわけじゃないんだよ
涙のあとには
タンポポがひとつ
にっこり笑ってたってるよ
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桜のつぼみがノックしてる
おはようって
挨拶したけど
寝起きの虫さんたちは
髪型が気に入らないんだって
夜空をみあげたよ
しらない星がたくさん
ひとにはみえないんだってね
とってもあかるいんだ
突然の雨に
かくれた車の下で
アスファルトが
シュワシュワと雨を飲んでいるよ
おなかがすいたから
あの子のところへ
帰らなくちゃ
こんなに汚れちゃったから
いつもみたいに
しかってくれるかな
心配したよって
ほおずりをして
しかってくれると
うれしいな
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ちいさなキャラメルを
ひとつ
そんな感じ。。。
積み重ねていくの
キミの笑顔みていたいんだ
愛
夢
希望
指でつまんで
少しずつ
ひとつ積んでは
ほっと
胸をなでおろして
生きているって
そんな感じ。。。
90歳のお爺ちゃんも
生まれたばかりの赤ちゃんも
きっと
そんな感じ。。。
海に浮かんだ
ちいさなキャラメル
地面に散らばった
ちいさなキャラメル
手からこぼれ落ちた
ちいさな。。。
ボクのをあげる
だから泣かないで
涙で前がみえないんだよ
ボクも手伝うよ
だから行こう
ひと欠片だって
見落としたりしない
ぜんぶぜんぶ
みんなでさがすから
キミの手にある
ちいさなそれを
投げ出したりなんて
しないでほしいよ
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へんな顔だね
ボクもだね
キミとボク
わらってる理由?
しらないよ
キミがいることが
うれしい
ただそれだけだよ
キミはうれしくても
かなしくても泣いてるね
キミはうれしくても
かなしくても笑ってるね
へんな顔だね
ボクもだね
キミとボク
ないている理由?
しらないよ
キミがいることが
うれしい
ただそれだけだよ
へんな顔だね
ボクもだね
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ひとしずく
おちたよ
ちいさくて
まあるいの
あたまとあたま
ごっつんとね
ふたつはひとつ
おしりとおしり
くっついちゃった
いっしょにいよう
みずたまり
ながぐつがはねたよ
うれしそうな
わらいごえ
ひとしずく
おちたよ
あたまとあたま
おしりとおしり
ちょっとふれあえば
ほら
ボクらはうみにも
なれるんだ
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また
危険な場所に
いくのなら
こんどはボクも
つれていって
途中で帰りたい
なんて
泣くかもしれない
おなかがすいた
ってだだを
こねるかもしれない
キミをたくさん
困らせる。。
とおもう
ボクはキミの重荷になりたい
キミはひとりじゃない
なんて
コトバを信用しないキミだから
ボクはキミの背中に
ぶらさがったまま
はなれてあげたり
しないんだ