詩人:亞利芻 | [投票][編集] |
キミはだあれ?
凍えたお喋りな風さん達が
ボクのほっぺをくすぐるから
溶けてしまいそうだよ
氷の中に閉じ込めた痛みと記憶
涙になっちゃうと
ほらね
忘れちゃうんだ
痛みも悲しみも
とっても大切なんだよ
だからね
カチンとしまっておくの
泣いちゃダメ
それがボクのおまじないだよ
幸せな時間の落し物
カチンと胸にまだあたたかい
大きく息をすいこんで
風さん
ごめんね
ボクのなかへ
凍えた風さん
みえるかな
まだ幼い泣き虫な女の子
そう
あれがボクだよ
仲良くしてもらえると嬉しいな
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ママはいたんだ
たぶん
いつからかな
ノライヌって名前貰ったの
ふふふ
心配しないで
離れて行くキミは
とっても優しい
大丈夫だよ
ボクはノライヌだから
ご飯をみんながくれるんだ
キミの給食のパン
美味しかったなぁ
キミは大丈夫かな
知らない街で迷子になったりしないかな
ひとり泣いたりしないかな
キミは人だから
誰かと一緒にいるんだよ
助けてってちゃんとゆうんだよ
哀しくなったら
夜
耳をすませてみて
わぉ〜〜〜ん
きこえるかな?
優しいキミに
ごめんね
ボクは飼われる事を望んでいないんだ
だからボクはこの街で
キミを思って鳴いているよ
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ボクに風はあたらない
それくらい
たくさんの人たちに囲まれて
ボクは息ができなくなる
助けて
ってね
大声を出したら
みんな笑うんだ
どうしたの?ってね
とっても優しい人たちの
あの目がこわいの
信じることを知らないなんて
かわいそうだよって
誰かが言ってた
ボクはどうだろう
たまにね
ほんとうにたまにだよ
裏切られてもいいかなぁ
って人に出会える
ようやくボクは息をするの
馬鹿だなって
優しい人たちがボクを笑うんだ
どいてよ
言ってしまった
冷たい風がサクサクボクを切る
気持ちいい
今ボクは心からそう思うんだ
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風がね
ふいていたんだ
ぺらぺらってね
騒がしいの
耳をすませたんだよ
雲の間
ポスターが
はがれちゃったみたいに
ぺらぺらってね
めくれちゃって
大変なの
タマってゆう
あのお爺さんの犬はね
モコモコの背中にキラリ
ファスナーがあるんだ
X'masの夜
お月さまが赤と白の
ストライプ
ねぇ
知ってる?
ボクは満月の夜に
泣くんだよ
みっともないけど
しかたないんだ。。。
走ろうよ
夕暮れのお空が
真っ赤に焼けちゃうまえに
きっとね
あの日握ってたおっきな手は
知っているんだよね
お水をかけたら
消えちゃうんだ
ジュッてね
消えちゃうんだ
ねぇ
知って る?
ボクは満月の夜に
泣くんだよ
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ボクにやさしいひとは
みんな
みえないばしょに
傷をもってる
ニャハーンと
あくびするだけで
笑ってくれるお姉さんも
頭をゴリゴリ
なでてくれるおじさんも
膝にのせてくれる
お婆さんも
ヒゲをひっぱる
男の子も
きつく抱いてくれる
女の子も
みんな
みんな。。。
ありがとなんてね
言われちゃうんだけど
あのね
ボクはただちょっと
あたたかい場所
知っているだけなんだよ
太陽の当たる場所
そこが好きなだけなんだよ
キミはもう来ないかも
しれないけれど
ボクはずっとここにいるよ
日溜まりのなか
ずっと夢をみているんだ
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キミの目は
あたたかくて
ボクのつくった雪ダルマ
とかそうとするの
最初はね
一粒の雪
だったんだよ
一生懸命につくったんだよ
寒くって痛くって
それでも泣かないで
1人でつくったんだよ
みんな
可愛いねって
ほめてくれたのに
キミは
何も言わないで
じっとみつめてる
やめてよ
とけちゃうよ
ボクのなかの雪ダルマ
14歳の雪ダルマ
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キミをみているんだ
ボクはね
キミが何かを食べている姿
見ているだけで
嬉しいんだよ
朝
キミが目をさませば
それだけで
嬉しいんだよ
ため息がふわってね
白く流れていく
それをみるだけで
安心なんだよ
たまに笑ってる
それだけで
ボクは嬉しいんだよ
ボクはね
キミの悩みを解決/
なんてできない
ボクはね
キミの涙をとめてあげる/
なんてできっこない
だけどね
キミが生きている
それだけでボクは
嬉しいんだよ
笑ってなくてもいいんだよ
毎日
目をあけて
息をして
それいがいは
望んだりなんてしないから