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亞利芻の部屋


[10] ボクなりの思春期
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放課後お気に入りのベンチ

滑り台がカラフルで
なん色あるのか数えてたら

少し冷たい風

遠い記憶。。。

ちょっと
寂しくなりました

記憶と現実を重ねながら
ぼんやり見ていたの

コンって小さな音

見上げるとキミ

置かれたのはボクの大好きな
コーンポタージュつぶつぶ入り

伝えたいキモチはたくさん
なのにいつも言葉は苦手

続く沈黙の中
子供たちの元気な声

あれ。。。4色だな

キミの話す声
すごく落ち着くんだ

缶の底

つぶつぶが
残っちゃうのは
どうしてなの

コンッ コンッ

叩いてみたの缶の底

ボクを見て吹き出したのはキミ
赤くなるのはボクの顔

面白いなって
頭においてくれた手

コンペタ。。。ありがとう。。。
やっと振り絞った声

コンポタだろう

呆れて笑ったキミの胸に
包み込まれたボクの頭

そのあとの沈黙

4色の滑り台から
手をふる女の子は
遠い記憶のボク

今隣にあるのはキミのにおい

あとはただ
静かに瞳を閉じたの




2011/01/29 (Sat)

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