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亞利芻の部屋


[37] 月の兎
詩人:亞利芻 [投票][得票][編集]

月をみていたら
おもうのです

あそこまで
跳んでいけたらな

月をみていたら
おもうのです

あんなふうに
なれたらな

高く跳ねた兎がひとり

地球をみながら
おもうのです

どれだけ泣いても
あの星ほど
青くはならないね

今日もあの
まんまるの中心で

兎さんは泣くのです
帰りたいよと
泣くのです



2011/09/11 (Sun)

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