詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
逝く夏を送る野辺に 君の笑顔が花を散らす
眩しくて かざした指の隙間からこぼれる
木もれ陽の向こうには 秋
夢遥か遠く想いの彼方 二人たどる道もない
悲しみを振り返る時になぜ心だけが
閉ざされた 風景を映す?
移り行くものを季節に例えて
惑う間もなくやがて冬が来れば
流れ行く時を想い出に変えて
過ぎて行く日々を悲しみで数え
辛くなるからと君が手を振った
見送る僕だけ今もそこにいる
静けさは悲しみだけ呼び止めては 繰り返す夢の続き
モノクロのラストシーンに 演じてた二人の
終止符を打つ それは秋
いつの間に変わる そんな人の心を誰が知るだろう
さりげない君の優しさが 心に突き刺さる
サヨナラと いっそ言えば良い
移り行くものを季節に例えて
惑う間もなくやがて冬が来れば
醒めてゆく愛は木枯らしの中で
想い出の枯葉を又ひとつ散らし
誰のせいでなく心は離れて
いつの間に君は笑わなくなった
移り行くものを季節に例えて
惑う間もなくやがて冬が来れば
出口の見えない夜のしじまに彷徨い
君の名を叫ぶ 君の影を追う
二度と戻らない永久の扉の向こう側
見送る僕だけ今もそこにいる
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お前はフラレた時しか来ないんだな
人の気も知らないで
だけど彼との事
幸福そうに話すお前を見てると
「頑張れよ」なんて言ってしまうんだ
こんな事なら止めろよって
言えば良かったのかい?
涙に濡れる お前を見れば
何も言えない ホントの気持ち
フラレる度に短くなった髪が
もう涙も隠せなくなったじゃないか
お前の笑顔が俺は好きだから
黙って見守ってきたのに
そんな悲しい顔はしないで
そんな悲しい顔は もうしないで
俺はただの友達 それで良かった
お前の笑顔が見れるなら
励まし続けたよ
作り笑いに本音を隠して
「きっと上手くいくよ」そんな心にも無い事
こんな事なら止めろよって
言えば良かったのかい?
涙に堪える お前を見れば
何も言えない ホントの気持ち
フラレる度に短くなった髪が
もう涙も隠せなくなったじゃないか
お前の笑顔が俺は見たいから
黙って見守ってきたのに
そんな悲しい顔はしないで
そんな悲しい顔は もうしないで
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
自分の中に在る光と影
陽の内に秘めたる陰に戸惑う心
理想と現実
希望と幻想
正義と不義
理性と混沌
笑顔の表と裏
明快な答えと曖昧な答え
正当化する欺瞞と逃れられない言い訳
諦め・・・それは
大人になる事で失した本音と繕う建て前
個である自分と一部で在る事に甘んじる自分
否定と肯定
捩れを繰り返すメビウスの環のように
日常と非日常を交叉する時幻の旅人たるその行方は知らず
ただ
鏡の中のもう一人の自分に問い掛ける
「お前は誰だ?」
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
春に夏に秋に冬に
いつも君を探しているよ
アーケード街の喫茶店
駅前の交差点
夕暮れのバス停に探した君の残像
止まない雨など無いと思ってた
雨の後はきっと晴れると信じてた
ホンの些細な言葉のすれ違い
僕からしたら、ただそれだけのはずだった
君の事を誰より解っているつもりで
解っていなかったのは僕の方
春に夏に秋に冬に
いつも想い出しているよ
色褪せたアルバムの中
そこにあったはずの写真
二人幸せだった頃の跡だけが残る
終わりが来るなんて無いと思ってた
明日も二人で迎えられると信じてた
どうしてそうなったのか
あの日解らなかった君の言葉も
今なら、きっと受け止めてあげられたのに
時は過ぎる事を止めはしない
春に夏に秋に冬に
いつも君を探しているよ
春に夏に秋に冬に
いつも想い出しているよ
春に夏に秋に冬に
いつも君を描いているよ
消しても消せない 君の残像
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
あんたに別れを言われた時も平気な顔して笑ってみせた
強がりは得意じゃないけど
だって、それしかないじゃない?
「お前は強い女だから」って言われたら
そう言われたら泣けないじゃない?
悲し過ぎると涙も出ない
空っぽな心には涙も溜まらない
それからあたしは涙を忘れた
あんたの事もとうに忘れた
それからあたしは泣けなくなった
悲しい場面で泣けないあたしは
冷たい女と思われたくなくて涙を流すふりしてみせる
あんたの残したタバコの味は辛くてあたしの心にしみた
覚えたタバコの煙の中に
あんたが霞んで泣きたくなった
「お前は強い女」だなんて、
あたしの何を見てきたつもり?
あんたの似合いは泣き虫女?
あたしは意地でも泣かないと決めた
涙を忘れた女になって
あんたの事を見返すつもり
それからあたしは泣けなくなった
悲しい場面で泣けないあたしは
嫌な女と思われたくなくて涙を流すふりしてみせる
それからあたしは泣けなくなった
嘘の涙で心を隠す
嘘の涙で涙を隠す
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
明日の天気を気にしたところで
どうなるものでもないけれど
知りたいと思う時がある
例えばそれが雨だとしても
君の好きな人は遠い旅の空
思い出せば悲しい事も多すぎるけど
人生ってやつの明日の事を
少しだけでも分っていたら
あの人の事も もっと愛せただろう
時の流れを止めてみたい
叶わぬ願いと言う前に
繰り返す事が後悔ならば
どうして時は戻せないのか?
あの日 君が涙で送ったあの人は
風に乗って青い空に駆けていった
人生ってやつの明日の事を
少しだけでも分っていたら
あの人の事も もっと愛せただろう
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
心の襞に刻んだ記憶の轍
その一片の想い出が剥がれて消えた夜
私は心の中でひと粒の涙を流した
あの場所には
今はもう誰もいない
そこにいた二人の事は
今はもう誰も知らない
心の襞に刻んだ記憶の轍を辿っても
ただ、途切れた跡が残るだけ
しかし、私は覚えている
遠い日の風景は今も記憶の中にある
だから、私は忘れない
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
賑やかな街には 何処からともなく
寂しがりやが 皆 集まって来て
だけど振りをしているだけさ
賑やかな振りをしているだけさ
一人になるのが怖いなら
一人で街へなんか行くのはよせよ
寂しがりやで賑わう街では
一人ばっちが余計 身にしみる
賑やかな街の 夕暮れ 黄昏
寂しがりやも きっと家路に着く頃
今日も一日何もなかった
賑やかなはずの 街には何も
一人になるのが辛いなら
一人で街へなんか行くのはよせよ
笑い忘れた人たちの中で
寂しさが余計 つのるだけさ
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
悲しい事が多過ぎて
とても上手く笑えないと
そして、寂しげに笑ってみせた
君の横顔 とても大人びていた
忘れていませんか?
悲しい人よ
降りしきる雪のその下にさえ
冬を忍ぶ春がある
どんなに悲しい今日だって
いつか想い出に変わるもの
春を待ってる人がいる
それを待ってる男がいる
風の冷たさに 身を任せ
凍える手に吐息をかけて
いつでも待っている
いついつまでも
そんなあなたの優しさが
よけいに私を辛くさせると
あの日、あなたは粉雪の
街で僕に背を向けた
忘れていませんか?
悲しい人よ
降りしきる雪のその下にさえ
冬を忍ぶ春がある
どんなに悲しい今日だって
いつか想い出に変わるもの
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
飾らない言葉で飾った嘘は
少しの言葉を濁してついた
飾らない言葉で飾った嘘は
嘘の笑顔で飾ってついた
飾らない言葉で飾った嘘は
君の為だと思ってついた
飾らない言葉で飾った嘘は
ホントの心に隠してついた
飾らない言葉で飾った嘘は
君を笑顔に変えるはずだった・・・