詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
いつか二人歩いたね
夜更けの街 当ても無く
君の小さな肩を抱き
街の灯り 数えながら
ありふれた言葉だけど
君だけ傍にいれば
凍える指からめながら
小さな温もり 探した
木枯らしに吹かれながら
舞う風花見ていた
今はまだ想い出にさえも
出来ない君を想えば
墨絵色の街も今は
寒さに凍えている
僕の傍ら、寄り添い
君はぽつりと呟いた
昨日よりもホンの少しだけ
幸福になれたら良いね
ささやかな夢で良い
それがあなたと一緒なら
もっと強く抱きしめると
壊れそうな人だった
君のしぐさ 温もり
そのいつもの癖さえ
今でもまだ覚えているよ
あれから2年、もう3年
墨絵色の街は今も
寒さに凍えている
木枯らしに吹かれながら
舞う風花見ていた
今はまだ想い出にさえも
出来ない君を想えば
墨絵色の街は今も
寒さに凍えている
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浜辺に打ち寄せる波に逆らう事もなく
丸く変わってゆく小石のように生きてゆくつもりなのか
季節が変わっていくように時が流れていくように
なんだか変わってゆくお前が僕には寂しすぎるよ
誰もが悲しくて生きてゆく事さえも
時には忘れてしまいたくなって朝を待てない夜もある
愛さえ信じられないとつぶやくお前がとても
なんだか らしくもなくて僕には寂しすぎるよ
お前のそんな顔 僕は見たくもないさ
夢を語りあった昔のようには戻れるはずもないけれど
大空渡り鳥達は死ぬまで旅を続けるだろう
たとえば嵐の中でも休める翼は無い
僕等の旅はまだ途中 歩き続ける今ならば
例え路傍に倒れても もう一度立ち上がれ
僕等の旅はまだ途中 歩き続ける今だから
何処までも続くこの道を 何処までも 何処までも
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一人が好きだなんて
繕う言葉の陰で
嘘で飾った君の心が見えなくなる
ホントは誰よりも
寂しがりやのくせに
強がりはもう止めなさい
せめて、僕の前では
意地っ張りで甘えるのが下手で
それでも愛しい君だから
僕の傍にいなさい
僕は君だけ見てるから
僕の傍にいなさい
君だけ見てるから
君が悲しい時
一人が辛い時
そんな時はいつでも僕が傍にいるから
何も話さなくて良いよ
辛い事を思い出すなら
ただ、寄り添って ただ、肩を抱き
温もりを分けてあげたい
一人じゃない それだけは覚えていて
一人じゃない いつでも僕がいる
君が君でいる事
それで、それだけで良いんだ
僕が傍にいる事
それだけ忘れないで
僕の傍にいなさい
僕は君だけ見てるから
僕の傍にいなさい
君だけ見てるから
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頑張っている奴に
それ以上「頑張れよ」なんて言えやしない
ただ、見守ってるさ
そして、いつか疲れて休みに来たら
黙って温かいコーヒーでも一杯入れてあげるさ
言葉にすれば簡単な事
例え、おせっかいでもそいつの為と思えば
つい、言ってしまう
だけど、ありふれた言葉を押し付けるだけなら
何も言わない方が良い
いつか、そいつが話し始めるまで
幸福だとか、不幸だとか
そんな事は、言いたい奴が言えば良い
気にしなくても良いさ
ただ、頑張ってる自分の事だけ考えれば良い
例え、誰が見ていなくても
自分が分っていればそれで良いだろ?
今は頑張っている自分にエールを送れ
いつか疲れて休みに来たら
黙って温かいコーヒーでも一杯入れてあげるから
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さよなら 君はもう微笑忘れたみたい
あんなに好きだった笑顔に影が落ちて
窓辺にもたれて君は過ぎる人波を見ている
僕はそんな君を見てる事だけしか出来ない
もう一度振り向いて微笑見せて欲しけど
たぶん 君はもう振り向かないだろう
さよなら 言えばもう全てが終わってしまう
言い出せない言葉を 多分君は待ってる
壊れた時計のように止まってしまった時は
戻るも進むも何処へも行けない
二人温めてきたはずの明日という夢は
何処かに置き去りにして来たのか
あんなに分からなかった君の心がまるで
今は手に取るように分かる だから
さよなら 君はもう微笑忘れたみたい
あんなに好きだった 笑顔に影が落ちて
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街はいつもの黄昏
けれど なんとなく風が冷たくて
夕陽の沈むのが いつもの倍寂しかった 秋
意地っ張りで寂しがりやの君 この秋が見えますか?
話し相手もいない時 何処まで逃げても追って来る
昨日と言う名のこの秋が
季節はずれの優しさと
来るはずのない君の便り
みんな何もかもが いつもと同じはずだった 秋
意地っ張りで寂しがりやの君 この秋が見えますか?
一人で歩けば寂しいけれど 二人で歩けばなお辛い
そんな哀しい秋だった
夢を見ながら生きるのは
みんな同じさ 寂しいからさ
だから人は互いのぬくもりを感じていたい 秋
意地っ張りで寂しがりやの君 この秋が見えますか?
優し過ぎると辛くなる それ程君を愛してた
今は忘れた遠い秋
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
ねぇ 僕達の関係は
友達? 恋人?
それともただの話し相手?
訊けない言葉を飲み込んで
今日もピエロを演じてる
ねぇ 僕達の関係は
知らない人から見たら
どんな風に見えてるんだろう?
今日も明日も明後日も
君が笑顔なら良いけれど
君を送る夜の道は
口数少なくなる
はしゃぎ過ぎるくらいに笑う君は
そんな空気を感じてるんだろう
今ここで
君を抱きしめてしまえば
きっとすぐに答えも見つかるかな?
ねぇ 僕達の関係は
友達? 恋人?
それともただの話し相手?
道化を忘れたピエロには
哀しい結末しか無いんだろうな
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コンクリートの向こうに沈む
夕陽は何処に 帰って行くのだろう
喜びも悲しみも朱く染めて
夕陽は何処に 帰って行くのだろう
黄昏が心の中 ドアを開いて
色あせた想い出に 手を振っている
愛は優しさが全てだなんて
いつしか君を 縛りつけていたんだね
君がいなくなった今になって
そんな事を思うようになったよ
消えて行く想い出は 相も変わらず
他人行儀に笑って見せる
日を閉じてお休みなさい
夢の中の休みの国へ
目を閉じてお休みなさい
夢の中の休みの国へ
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
一人でいると一日が とても長く感じる
なぜか君の顔さえ 今は懐かしい
道は閉ざされて 想い出は溶け込んで行く
心のままに生きていける 人はもういない
遠い街の灯 駆けて行く風に 君の声が遠去かる
何にも見えないよ 何にも見えない
君の悲しい言葉の中で 忘れようとしてる影
そんな僕に問いかける 人は誰もいない
窓を叩いて北風が もうすぐ冬だと言う
誰かに逢いたいけれど 今はもどかしい
街は木枯らしで 何もかも吹き飛ばして行くのか
遠い街の灯 ゆらゆら揺れて 僕の声は届かない
もうじき冬だね 嫌いな冬さ
僕は失くした言葉のかけら 探そうとしていたのさ
いつも通りに夜は暮れて そして僕は一人
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雨が降るから よけい寂しいんです
一人ぼっちの秋の夜は
貝殻のように閉じてしまった 僕の心
思い出す事など 何もなかったはずなのに
又 開いてしまった 古い写真帳
思い出にひたって たった一杯の水割に酔ってしまった
あの頃の夢は 何処に消えたのですか
あの日愛した女は 何処に消えたのですか
ラジオ入れれば あの頃の流行歌
懐かしいなんて 時を感じる
写真の中の少し澄ました 君と僕
たった一枚 あの日破れなかった
心の何処かで まだ 君を愛していたんだ
何年になるだろう 丁度こんな秋の夜に別れた
あの頃の僕は 何処に消えたのですか
あの日愛した女は どうしているのでしょう