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夢野咲道の部屋  〜 投稿順表示 〜


[51] 心の中
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少しだけ
心の箍を外してみよう


心を縛るモノが大人としての理性なら
心を操るモノが社会人としての詭弁なら
心を曇らせるモノが家庭人としての惰性なら
心を揺らすモノが人としての欲望だとしても


身体はここにしかいれないにしても
心には自由な羽が生えている

それに気付く事に臆病になってはいないか?
正直になる事に臆病になってはいないか?


空想は非現実だと諦めてはいないか?
妄想は非日常だと戒めてはいないか?
幻想は非世界だと嘲笑ってはいないか?


こんなに心は自由なのに

2008/02/29 (Fri)

[52] 推論1
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縁とは
因縁によりその種を蒔かれ
運命により導かれし産物

因縁とは
前世、或いは古(いにしえ)よりの縁(えにし)

禍福の種は時を流れ、渡り
今に至るを人は運命と呼ぶ

出会いは偶然
別れは必然
それもひとつの真理

しかし
偶然も必然も
縁により誘い
縁により帰す

時に
思い込みや勘違いを
人は運命の悪戯と嘆くも
その定めの行く末は語らず

その行く末を宿命と名付けた

2008/02/29 (Fri)

[53] 全力逃避
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誰にだって
時には何もかも
投げ出してしまいたくなる時がある

誰だって
いつも全力投球じゃいられない

でも良いんだよ

休みたかったら
休めば良い

疲れたら
立ち止まったって良い

逃げたくなったら
逃げれば良い
全力逃避をしたって構わないんだよ

その代わり
いつかまた
頑張れると思ったら
その時は
そう
また全力投球をすれば良いのさ

2008/02/29 (Fri)

[54] 桃の花をひと枝飾る
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今日は母の誕生日
生きていたら74歳になる


花が好きで、山菜取りが好きで
洒落た料理など作った事は無かったけど
母の料理は何か温かい味がした

運動会になると決まって作ってくれたのり巻き
もう味わえないお袋の味


気配り過ぎる人だった

いつも自分の事より
周りの事にばかり気を配ってた
自分が治る見込みの無い病の中にいてさえ
尚、1人で家にいる父の事や
離れている私の事ばかり心配していた


父は公務員だったが
母も私が物心ついた頃にはもう働いていた
農家の出面、肉屋のパート・・・

1人息子で愚かなバカ息子はお金に苦労はした事が無い

高校で下宿生活をしてた時も
大学で東京に行ってた時も
社会人になって1人暮らしを始めた時でさえ

母が亡くなって、一段落した時
父に頼まれて母名義の通帳を解約に行った

通帳には私が生まれた昭和30年代前半から毎月
2,000円、3,000円、2,000円と積み立てられていた
時折、大きく引き出されていたのは私への仕送りだったのか?
そして又、2,000円、3,000円と・・・涙が溢れた


子供が好きでよく甥っ子や姪っ子を可愛がっていた
そんな母に私は一度も孫を抱かせてやれなかった

母が入退院を繰り返していた時
父は甲斐甲斐しく母の世話をしていた
肩を揉んだり背中や腰をさすったり
それは父の領分だと私は妙な遠慮をしていた

亡くなる前の日
母は珍しく私に背中をさすって欲しいと言った
さすってあげると母は本当に嬉しそうな顔をした

「なんで、もっと早く!」
愚かなバカ息子に沢山の後悔だけが後から沸いてきた

翌年私は結婚をした
母の三回忌は偶然にも娘の誕生日になった
でも、娘が母の生まれ変わりなんて思ってはいない
多分、娘の事はいつも母が見守ってくれてるんだろう
そんな縁を結ぶ為に、その日を選んで生まれてきたのだと思う
だから、母の命日は哀しむ日ではなくて娘を祝う日になった
その代わりに私は3月1日に母を偲ぶ事にした。

こんな事はうちの奴には言えないから
何も特別な事などしないけど
心の中に桃の花の枝をひとつ、今年も飾る


記:2007.3.1

2008/03/02 (Sun)

[55] 桃の花をひと枝飾る 2
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誰にでも
1年の内に何日かは
特別な日ってあるでしょう


私にとっては
今日がそんな日のひとつ


「死んだ子の歳を数える」

そんな言葉が有るけど
子供だって
死んだ親の歳を数えたりします


あなたの一人息子は
とても愚かなバカ息子で
親孝行らしい事は何ひとつ出来なかったけど
とりあえずは頑張って生きています

それで良いと笑ってくれますか?


生きていれば
今日で75歳になった母親の為に感謝を込めて・・・

今年も心の中に桃の花をひと枝飾ります


           記:2008.3.1

2008/03/02 (Sun)

[56] 大人の対応
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聞きたい事が有るけど
  敢えて尋ねない

聞きたいだろう事は分かっているけど
  敢えて話さない


微妙なバランスの中
綱引きにも似た心の駆け引き
それが大人の対応

2008/03/02 (Sun)

[57] 背負い切れない悲しみに
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背負い切れない悲しみに
君が押し潰されないように
僕が君を守るから いつでも君を守るから


背負い切れない悲しみが
君の心を隠すなら
僕は星になってでも君の道を照らすから


背負い切れない悲しみは
いつか君を変えていく
僕の言葉はいつか君を変えられるだろうか


背負い切れない悲しみに
君が押し潰されないように

背負い切れない悲しみが
君の心を隠さぬように

背負い切れない悲しみが
いつか過去になるように

僕は君を守りたい

2008/03/02 (Sun)

[58] 誰かに届け!
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「さっきから何を考えてる? 悩み事?」

「別に・・・」

「そう? なら良いけど」

「どうって事無いよ」

「何が?」

「大した事じゃないんだ」

「だから、何を悩んでるのさ?」

「悩み? 悩んでる訳じゃないさ。 ただ・・・ちょっとね・・・」

「ちょっと?」

「あぁ、考え事・・・」

「で?」

「小さな事だよ」

「話しちゃえよ。 楽になるぜ」

「おいおい、取り調べか?」

「あぁそうだよ。 お前の心の中をな」

「おせっかいな奴だな」

「そうさ。 今頃分かったのかい?
 もう何十年も付き合ってるってのに」

「そうだな〜 考えたら長いよな」

「長いね〜」

「長いか?」

「長いさ。 だってお前は俺だもの」


何か悩み事とか心配事が起きたら
自分の心にだけ閉まっておかないで誰かに話せば良い。
小さなうちに話すのがコツさ。
例え、その相手が自分自身でも構わない。

口に出して言う事が大切なんだ。
心から吐き出す事が何より大事な事なんだ。

一度、心から解放された言葉は
無限の風に乗って君のその手を離れていく。
そうしたら
少しは楽になるよ。

2008/03/03 (Mon)

[59] 友達
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誰かの為に泣けるって素晴らしい事だよ

 君のその優しさは
 きっと、その人にも伝わっているよ


誰かの為に
そっと手を差し伸べられるって素敵な事だよ

 君のその温もりは
 きっと、その人の心をも暖めているはずだよ


誰かの為に何かをしてやれるって
そう出来るものでは無いよ

 君のその行動は
 きっと、その人をも動かすよ



えてして人は何か言葉をかけたがる
でも、時には言葉よりも沈黙が嬉しい時もある

時には言葉よりも
何も言わない”気遣い”が嬉しい時もある

時には言葉よりも
黙って差し出された手の温もりが嬉しい時もある

それを分かるのも
分かってくれるのも
そして、分かってやれるのも
それが友達なんだ

2008/03/03 (Mon)

[60] 哲学者になるよりは
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哲学者になって人生に悩むよりは
詩人になって人生に迷う方が良い

哲学者になって死を語るよりは
詩人になって愛を詠いたい

哲学者になって歴史に残るよりは
詩人になって貴女の心に残りたい

哲学者になって精神論を語るよりは
詩人になって恋に溺れる方が良い

哲学者になって人生を憂うよりは
詩人になって生きる喜びを伝えたい

2008/03/06 (Thu)
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