詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
晴れた空に
流れる白い雲は早送りのようにその姿を変えてゆく
風は唸りを上げて
何度も何度も木立ちの間を駆け抜けていく
右に左に縦横無尽に駆ける様は
風邪小僧の悪戯よりも激しく
強い風の中
トンビも低く舞う
荒波に立ち向かうサーファーのように
その強い風を楽しんでいるのか?
それとももがいているのか?
大木の陰に
身を潜めるかのように咲いている小さなタンポポは
風に他向かう事もせず
逆らう事も良しとはせずに
ただその花を揺らしている
それも、これも
もうひとつの春の風景
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
いつか僕が歳をとって
子供達の時代になっても
シワだらけの指でギターを弾いて
それでも歌っていたい
僕の歌は愛の歌
例え、いくつか時代が変っても
愛する人や モノのために
僕は歌っていたい
歌を歌う事で
何が出来るなんて
思ってはいないけれど
君に愛を伝える事くらいは出来るさ
ただ、それだけの歌で良い
僕は歌っていたい
やがて、その日が来るだろう
けれど悲しまないで下さい
君は笑顔を忘れないでいて
それが僕の願い
歌を歌う事で
何が出来るなんて
思ってはいないけれど
君に愛を伝える事くらいは出来るさ
ただ、それだけの歌で良い
僕は歌っていたい
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
何処にもあるよな恋です あなたと私の恋は
淋しい男と女が 引き寄せ合っただけ
Swing Jazz 流れる 夜更けの Dance Hall
一夜限りの夢をむさぼるように
だから 踊り踊りましょう 今夜 二人で夢の中
せめて 踊り踊りましょう 今夜 朝まで夢の中
誰でも見るよな夢です だから気にしないで
悲しい恋の結末 よくある Sinema のように
Swing Jazz 流れる 夜更けの Dance Hall
一夜限りの夢なら せめてこのひととき
だから 踊り踊りましょう 今夜だけでも夢の中
せめて 踊り踊りましょう 明日のない二人でも
Swing Jazz 流れる 夜更けの Dance Hall
一夜限りの恋でも せめてこのひととき
だから 踊り踊りましょう 今夜 二人で夢の中
せめて 踊り踊りましよう Last の曲が終わるまで
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
夢を見るのは良い事だよ
思い続ければ叶うって言うしね
だけど、思っているだけじゃ
何も変わらない
行動する事が大事なんだ
夢を語るのは良い事だよ
自分が意識する事で変わっていける
そうだよ、きっかけは何処にでも有る
少しで良いんだ
自分を好きになってごらん
夢を失くすのは哀しい事だね
思い出すのが辛い事だけだったとしても
だけど、生まれ変わったらなんて
今を諦めないで
過去よりは明日の方が大事なんだ
夢は変わっても良いんだよ
拘る事も縛られる事もいらない
夢に夢見たって良いんだよ
例え、夢から覚めたとしても
また、別な夢を見れば良いんだから
今まで生きてきた後悔の
そのひとつひとつを夢に置き換えて
逃げる事だけは止めようよ
夢は明日に見るモノだから
夢は希望 逃げ道じゃないんだよ
夢は道標 キミが見失わないように
夢だけ食べては生きてはいけないけど
だけど、夢が無ければ
生きてる意味も無いよ
微笑んでいる明日の自分を想像してごらん
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
その花一輪に
どんな想いを乗せて伝えよう
『ありがとう』
思い付くのは
そんなありふれた言葉だけ
そんなありふれた言葉さえ
あの頃は言えなかったのにね
あなたの思うような大人に
ボクはなれただろうか?
あなたの願ったように
ボクは生きているだろうか?
今のボクを見たら
あなたは何て言うだろう?
あなたは怒っているだろうか?
あなたは悲しんでいるだろうか?
それとも
少しは微笑んでくれるだろうか?
あなたが言うであろう
その答えは
多分、ボク自身が一番解っているよ
そうだよね?
でも
それで良いんだよね?
ボクはボクにしかなれない
それで良いんだよね?
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
風が吹いてきたよ
心の中に吹く風は
いつも優しい風ばかりじゃないけど
「前を向けよ」って教えてくれる
良い事ばかりじゃないけど
悪い事ばかりでも無い
人生なんてそんなもの
風に吹かれて歩くだけ
「自由って何さ?」
って訊かれたら
「夢を見ながら生きる事さ」
って答えるのさ
雨が降ってきたよ
心の中に降る雨は
いつも冷たい雨ばかりじゃないさ
生きてるって事を教えてくれる
良い事ばかりじゃないけど
悪い事ばかりでも無い
人生なんてそんなもの
雨が上がれば虹も出る
「希望って何さ?」
って訊かれたら
「雲の切れ間に見える空の青さ」
って答えるのさ
雨に打たれて
凍える夜もある
腹を空かして眠れない夜もある
だけど、あいつが温もりをくれた
良い事ばかりじゃないけど
悪い事ばかりでも無い
人生なんてそんなもの
時々、夢が見れりゃ良い
「明日って何処さ?」
って訊かれたら
「俺の帰りを待ってる あいつの心さ」
って答えるのさ
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
君がひとつ
ため息をついた
夕日の中 君の影が
ため息の分だけ長くなった
「これからどうする?」
行き場を無くした
僕の言葉は
9月の風に途切れて消えた
流れていく
綿毛の雲は
茜の空 色を変えて
想い出さえも色を変えて
「ありがとう」とだけ
振り向きもせず
君が言った
9月の街に送る後ろ影
もしもあの時
ひと言が言えたら
君の言葉 君の想いを
受け止めてあげる事が出来たら
「ごめんね」さえも
君に言えなかった
後悔だけが
9月の空に逸れて彷徨う
人はいつか
夏の終わりを知る
風に街に 空に人に
季節の移ろい 過ぎる時に
「なぜ?」問いかけても
答えるはずもない
刹那の夢
9月の夕なに想いを綴る
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
心の中には
いつも天使と悪魔が棲んでいると言う
天使は心の正しさを説き
悪魔は心の求めるままが正しいと囁く
天使は真実の中に真理を探せと言い
悪魔は嘘の中に真実を探せと言う
この世の中に
真実と嘘しか無いとしたなら
希望はどっちに入るのだろう?
夢はどっちに入るのだろう?
天使の言葉が耳に痛いのは
人間の過ちを知っているからだろう
天使の言葉が心に刺さるのは
人間の愚かさを知っているからだろう
悪魔の言葉が心地良いのは
人間の弱さを知っているからだろう
悪魔の言葉がいつも甘いのは
人間の本質を知っているからだろう
天使の言葉がいつも正しいとは
いったい誰が言ったのか?
悪魔の言葉が邪悪なものだと
いったい誰が決めたのか?
正義と悪の判断は
いったい誰がするのだろう?
どっちが天使で どっちが悪魔か
いったい誰が決めたのだろう?
天使は悪魔を嘘つきだと言い
悪魔は天使を偽善者だと笑う
今、必要なのはどっちだ?
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
名も知らぬピアノ弾きの
ジャズに耳を傾け
雨を見てた夜は
明日の来ない日めくり
街の灯り 温もりも
いつからか消えかけたままで
君のいないこの部屋は
明日を忘れた日めくり
昨日までの僕の全てと
今を捨て去る勇気が欲しい
心の何処かでためらう僕が
息を潜めて朝を待つ
曇りガラス たたく雨
心は虚ろに彷徨い
長い夜の向こうは
明日の来ない日めくり
タバコの煙 揺らして
君が溜め息をついた
あの日から僕の心は
明日を忘れた日めくり
昨日までの僕の全てと
今を捨て去る勇気が欲しい
止まった時計の針を回して
日付が明日に変わったら
窓をつたう 雨の滴の向こうに
街の灯りも見えてくるだろう
やがて雨が上がり夜も終わる
そう信じて朝を待つ
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
夢があったな
俺にもお前にも
あの頃は若かったし
それで生きていけた
夢を見たのは昔
遠い日の風の中で
明日を信じていたのは昔
いつか俺も
歳をとったよ
昨日見た雲のように
風に流されてきた
夢を見たのは昔
遠い日の風の中で
明日を信じていたのは昔
誰も知らない
遠くの街の隅で
希望と言う名のお前に会った
もう一度明日を信じてみよう
夢を見たのは昔
今はお前と生きていこう
風が優しいこの街で
夢を見たのは昔
遠い日の風の中で
夢を見ていたのは昔の事