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夢野咲道の部屋


[28] それしかできない
詩人:夢野咲道 [投票][得票][編集]

何をしても何を考えても
どうしようもない時ってあるよ

間が悪いと言うのか
空回りしていると言うのか
焦る気持ちを嘲笑うかのように
心が前に進めない

分かっている心とは裏腹に
気持ちが負けていく

誰にだって
そんな事はあるよ

君が頑張っているのは分かっているから
僕は敢えて「頑張れ!」なんて言わないよ

ただ・・・
そうだな
黙って話しを聴いてあげるよ

お酒を飲んで
その時だけ忘れても
醒めればそれ以上に辛くなるだろ?

「時が経てば・・・」
なんて気休めも言わないよ

「気晴らし」
なんて気持ちに余裕がある時にしか言えない言葉だし

でも
時には気持ちが心に負けたって良いんだよ

自分を責める言葉はいくつも見つかるだろうけど
だからって卑下する事もないんだよ

吐き出せない言葉は無理して吐き出さなくても良いよ

それでも
少しだけでも君の心が和むなら
僕が傍にいてあげる
少しだけでも君の気持ちが軽くなるなら
黙って話を聴いてあげるよ

それしか出来ない僕だけど

2008/02/11 (Mon)

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