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夢野咲道の部屋


[46] 秋の夜半に降る雨は
詩人:夢野咲道 [投票][編集]

秋の夜半に降る雨は
寂しさのスイッチを入れに来る

窓を伝う雨の滴に
後悔の数だけ
想い出が写る

寂しくて
切なくて

乾いた心に沁みては来るけど
もう涙も出やしない



秋の夜半に降る雨は
ぽっかり空いた隣に座る

窓打つ雨に押されて
想い出も流されていく
雨に歪んだガラスの向こう

哀しくて
切なくて

忘れた事さえ忘れてた事
想い出させて知らん顔



どうせなら
どうせなら

いっそ流してくれれば良い
何もかも 何もかも



秋の夜半に降る雨は
枯れた想いを濡らして過ぎる

2008/02/25 (Mon)

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