ホーム > 詩人の部屋 > 夢野咲道の部屋 > 悲しい時に聴く歌は・・・

夢野咲道の部屋


[61] 悲しい時に聴く歌は・・・
詩人:夢野咲道 [投票][得票][編集]

歌は希望を与え
喜びを共に分かち
歌は勇気を与え
励ましてくれる

歌は慰めてもくれるし
悲しみを共有してもくれる
歌は疲れた心を癒してくれ
歌は時に人生を語る

母の歌は安らぎ
友の歌は優しさ
愛する人の歌は温もり


人生の様々な場面で
歌はその人のシーンを演出し
記憶の襞に想い出と言う名の標を刻む



「悲しい時に聴く歌は、やはり悲しい歌ですか?
  それとも、楽しい歌ですか?」

そう問われた言葉にふと考えた・・・

自分が演奏をして誰かに聴かせるなら
思いっきり陽気なロックンロールが良い

悲しんでいる人に歌うなら
慰めるような優しい歌か
元気を取り戻せるような応援歌を歌うだろう

じゃ、自分が悲しい時は
自分にどんな歌を歌って上げる?

多分、自分では歌えないな・・・
悲しみが深いほど歌になりそうも無いし

じゃ、どんな歌を聴きたい?

そうだな・・・
励ましてくれるような
元気が出るような
希望が沸いてくるような
そんな歌を聴きたいとは思うけど・・・

歌を聴いている時はそれで良いけど
音が止んだ途端に
悲しみが倍になってぶり返してしまいそうだから
それなら却って
どん底に突き落としてくれるような
思いっきり悲しい歌が良いかな

そう・・・
とびっきり切ないバラードが良いな

どん底に落ちた反動でも無いと
浮かび上げれないじゃない?
どん底まで落ちたら
後は這い上がるだけだもの

そう考えれば気も楽になれるよ

だから
自分で自分の傷に塩を摺り込むような
そんな哀しいバラードを聴くよ

どん底から這い上がって
いつか時が経ったなら
それも想い出に変わる

そうしたら
きっと
元気が出るような歌も歌えるだろうし
聴けるようになるよ

だから・・・ね

2008/03/06 (Thu)

前頁] [夢野咲道の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -