多くの絆は
残念なことに
不安と妥協に満ちている

闇が真っ暗なのは光が強ければこそ

美しい言葉はその意味を軽薄にし
平易に見える言葉こそ多くの意味を含む。

陳腐な世で
理不尽に淘汰されるもの

大衆の論理はいらない

嘘で塗り固められた世界が、また嘘の真実を作ってゆく

光が見えた
それは一瞬だった
そのしっぽを意識で追いかけて
もうすこしでつかまえられそうだったのに
電話の音で逃がしてしまった

何事もなかったように停滞に戻ってゆく

白い眠りに落ちて行き
ひいらぎみたいな夢をみた
長いクツシタ巻きつけて
踊り狂う人の群れ

今日の現実は明日の現実につながるのかな

昨日の夢は今日の夢につながるのかな

ただ、この瞬間は過ぎてゆき
前の瞬間に重なってゆく
流れるように動き
そして踊り続ける者だけが
物事の大きさをきちんと測れるのだろう

まっしろなキャンバスに
みどりのえのぐでえをかこう
ピンクもいれて
はるをかこう
めにはみえないひとたちを
みみにはきこえないこえを

めざめるときを

自分の時計が
今、時を刻み始めた

生かされているんじゃない

生きているんだ

人を傷つけても意志を貫く強い心を

決して後悔しない強い想いを

戦争反対？
そう、戦争はイヤだ
もし自分が巻き込まれたらね
反戦デモなんかをやってる人たちのうち
本当に心の底から戦争を憎み、平和を愛している人はどれくらいいるのだろう
反戦している自分に酔いたい人はその何倍いるのだろう
そこにアイデンティティを見出そうと目論む人たち
興味本意で参加する人たち
本当に遠い異国の見知らぬ人の事を思う人なんているのだろうか

壁に掛けられた一枚の絵
一目見た瞬間
心臓を鷲掴みにされた
画家の想いが絵画として
具象化され結晶化したのだ
そして数百年経った今でも
ぞくりとするような
異彩を放ち続けている