詩人:弓胡桃 | [投票][編集] |
いくら待っていても無駄よ
あの人は来ないわ
あの人はどうしようもない一匹狼なのだから
私がどうなろうと
知ったこっちゃないのに
いつかもっと強くなって誰かに
あの人はどうしようもない一匹狼なのだから
と言われてみたい
その人はきっとどうしようもなく
私をを必要としてるだろうから
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あなたは確かに私を誤解してた
知ってたけど気付かない振りをしてたら
あなたの誤解はみるみる満ちて
私は溺れて
自分で自分を忘れてた
今日友達の手紙を読んで気付いたの
私はこういう人だったんだって
今なら本当の私で付き合えそうよ
あなたは私を全然知らなかった
私もあなたを全然知らなかったのよ
もうあなたはいないのに
今頃になって
あなたに言えなかったたくさんの言葉が
溢れ出してどうしようもない
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貴方のことを思うと
自分のことのように思ってしまうのです
と言いたいところですが
嘘です
私の貴方に抱く気持ちなど
ミーハー根性にまみれた安易な同情心
貴方を本気で考えてくれる人などいない
それが一番不幸なのです
実の親も 愛した女性達も
もう愛を捨ててしまいました
それは何の罰なのか分からないけど
貴方は人間だと思われていないから
人間のように貴方に接する人もいない
貴方から見たら
やはりここには人間は一人もいないのでしょうね
非情には非情を
与えなさい
死には死を
甘んじて受けなさい
私の言葉など笑って壊して捨てて下さい
何かあったら私でなく
見上げた空に聞きなさい
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あらゆる登場人物みたいに
話を進めるためだけの存在として
誰かの指示通りに行動したい
何かに身も心も支配されたい
何の迷いもなく無駄もなく
ただその使命を果たすためだけに
生まれ 生き 死にたい
自分の役割を見付け
それを果たすのが人生なら
そんなに変わりはないでしょう
今
ただここでふらふらと
全く意味がないことを
考えたりしたりで
自分の役名も見付けられず
私の存在は
他人の演じている
完璧な台本を台無しにするだけ
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こんな醜く
卑怯で
小さな私
を忘れずにいてくれる
存在などいるのだろうか?
雨の中
帰る道道考えた
幻想は信じたくなくて
怪しいものは尽く潰してしまった
けれど確かに
傘を握って歩く
こんな私の所にも
雨は降ってくれていた
当たり前のように
私は忘れられていなかった
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私のいい加減な扱いにも負けず
自己主張も望まず
叫ばず
暴れず
そんな私の丈夫な体
に感謝します
私を応援し
重い犠牲を覚悟する
両親 祖父母
私を信じてくれている
友人 先生方のために
目立たずとも
誠実にやるべきことを果たします
たとえ心が弱くとも
いつだって私の心臓は力強く赤い豊かな血を送り
胃腸はどんなものでも消化してやろうと張り切り
生殖器は月に一度の贈りものを忘れないのだから
それを忘れず裏切らないよう
心も強くあらねば
と思うのです
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こんな自分が嫌、
にならない自分が嫌、
にならない自分が嫌、
にならない自分が嫌、
にならない自分が…
自己愛というのは本能なのかも、
と最後に私が諦めました。
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私のことを
死を選んだとか
ましてや自殺―自分を殺したなんて
意味ありげに言われても困る
私は生きるのをやめただけで
その結果そちらにいなくなっただけで
皆さんは死んだ人
特に自殺した人は
こちらで不幸になると考えていたけど
私はヘソマガリな娘だったんで
そうは思ってなかったけど
実際は全く予想外な感じで
今は淡々と暮らしてる
とか言いながら
実はここは仮初めの場所で
後で思わぬ落とし穴があるのかもしれないけど
それはそちらの世界でも同じことで