詩人:満月 | [投票][編集] |
日の昇る回数と
月の満ち欠けを数えて過ごす
明るく瞬いて夜空に消えて行く流れ星
透き通る闇に目をうばわれながら
振り返り 振り返り
冷たくなった両手にはなにもなく
かさついた感覚だけがのこった
夜風になびくほどに伸びた髪が音をたてる
日の昇る回数と
月の満ち欠けを数えて過ごす
夜空に明るく浮かび上がる街の雲
薄オレンジ色をだきながら静かに浮かぶ
振り返り 振り返り
吸いたくもないタバコに火をつけ
それに気が付き嫌気がさして揉み消した
久しぶりに鏡をみたら
少し年老いた感じがした