君は桜並木を見ながら下校してる。俺は偶然を装い声をかける。今思うと震えていたかもしれない。 言えない。たったA文字なのに。好き。ぢゃ物足りないのか?もっと言葉が必要だったのか?とか考えたりもした。 「す」まではでるんだ。だけどすぐにごまかしてしまう。 へこみながら君を見ると君はこっちを見ていた。目を細めニッコリとして。 そして「頑張って」と涙ながらに言う。 あ…バレてたのか…と思い、僕は目をそらし、鼻でちょっと笑い、鼻をすすって改めて君を見た。
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