詩人:優花 | [投票][編集] |
手に触れる
怖くなって
手を離す
恋しくなって
手を伸ばす
顔をあげる
確かめる
大丈夫?
まだいる?
どこまでいい?
笑って
ごまかして
やっぱり怖くて
手を離す
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毎年 同じことを願う
いつから変わらないでしょう
一年に一つの願い事
どうか空よ
今夜だけは私に味方して
ねぇ 神様
叶えてくれませんか
私のたった一つの願い事
今宵 綺麗な橋がかかりますように
橋の反対側には 一年前と変わらぬあの人が 待っている
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あなたに伝えよう
大好き だと
何度伝えても
どうせ
受けとめては
もらえないのだから
何度でも言葉にしよう
大好き だと
いつでもいる よと
都合のいい女を演じる からと
本当に
振り向いてほしくなった
その時には
私
あなたに伝えるわ
一言だけ
しっかりと
言葉にして
さよなら と
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私の中に
増え続ける
あなたとの日々
薄れていくものも
あるね
消えていくものも
あるよね
楽しいも
嬉しいも
悲しいも
淋しいも
全部含めて
あなたとの日々
もう
なかったことには
できないね
あの日
言った言葉を
あなたは覚えてる?
行った場所を
一緒に見たものを
話したことを
感じた心を
あなたは覚えてる?
あなたは
今も私の隣で
笑ってくれていて
あなたが笑うたびに
私の中に
また一つ
想い出が増えていくよ
あなたは覚えてる?
いつの時を思い出す?
私は覚えてるよ、
たくさんの時を思い出せるよ。
あなたの隣にいれた日々
私が一番の幸せ者でいれた日々
もう
なかったことには
できないね
あなたは
今も私の隣で
笑ってくれていて
私は
今日も世界で一番の
幸せ者でいられています。
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今日が
君に会える最後の日
別れた後
携帯が震えることを願って
ぎゅっと握りしめた
君がボタンを押すのを
ためらってることを考えて
電車を一つ遅らせた
携帯を握りしめてる手が
ボタンを押したい、と叫んでる
私は押さないよ
遅らせたはずの電車が
目の前に止まる
もう待たない
電車に乗り込み
携帯は鞄にしまう
もう振り返らない
電車が動き出す
目をつむって
心の中で言葉にする
さようなら
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どこかに落としてきた
あなたから もらった
言葉の欠片たち
いつの間に指の間から
すり抜けてしまったの?
まるで海辺の砂のよう
滑り落ちる砂を
止めることはできないね
だって
私の手の下に
あなたの手はもうないから
言葉の欠片は
次々と滑り落ち
私の心から
あなたを奪い取る
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泣きたくなったら
おいでね
愚痴をはきたくなったら
おいでね
淋しくなったら
おいでね
ぼーとしたくなったら
おいでね
いつでも
どんなときでも
おいでね
私でいいなら
何でも貸すから
いつでも
どんなときでも
おいでね
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もう一度だけと願った
もう一度だけで構わない
もう一度で十分だと
もう一度 と
口から出た言葉は
無意味か
汚いか
きっとどちらか
もう絶対に
もう一度がないと
心で知っていながらも
口に出す
無意味な もう一度
何度でも
今回が最後のもう一度だ
というふりをして
口に出す
汚い もう一度
私は言うだろう
何度でも
もう一度と
もう一度の後
また
もう一度と
何度でも
繰り返すだろう
私は後者
何度も
もう一度があると知っているから
綺麗なあなたを
騙す
もう一度の先に
私は
いつも
永遠を見てる
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泣きたいから
笑う
空を見上げて
平気なふりして
笑う
誰の肩も借りない
誰にも見せない
泣きたいから
笑う
泣いて
強くなるんじゃない
泣いて
楽になるだけ
感情を外に出さない
一人でも生きてけるよう
心を鍛える
悲しい練習