詩人:優花 | [投票][編集] |
その口癖
ペンを持つ手
真剣な横顔
差し出したペットボトル
私の名を呼ぶ声
ずっと見ていたい
ずっと聞いていたい
あなたの傍にいられる
一瞬の時が
この上なく いとしい
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一緒に笑った
同じ場所にいた
たくさんの想い出を話した
あなたとの今日
この
あなたとの今日が
一秒後には
想い出に変わっている
想い出は
私たちを追いかける
切ないくらいに
早く
あなたとの今日は
想い出になる
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あなたに会いに行く
何度でも目を閉じ
不確かな世界へ
触れているはずなのに
どこか空気のよう
隣にいるのに
なぜか輪郭すらはっきり見えない
名前を呼んでるのに
どうしてか心に残らない
現実の光に
あまりにも確かすぎる世界へと
引き戻されそうになる私は
あなたに会うために
何度でも目を閉じ
不確かな世界へ
そこに広がるのは
幸せな世界
あまりにも不確かすぎて
幸せな世界
誰も留まることはできない
幸せな世界
そこで私は
あなたに出会う
知らないようで知ってる
あなたに出会う
あまりにも不確かな
あなたに出会う
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不確かな世界=夢
確かすぎる世界=現実
私はよく、夢の続きを見ようと何度も目を閉じます。
見れる時もあれば、見たくもない次の夢を見たりします。
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私の代りに
君があの人を
冷たい風から守り抜く
風に負けて
あの人の首から
手を離したりしちゃいけないよ
私の代りに
君があの人を
寒い吹雪から守り抜く
私がずっと
あの人の傍にいるわけにはいかないから
ねぇ、君 あの人を頼んだよ
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ビルの下
寒い風の吹く中
たくさんの人が通り過ぎる
私はベンチに腰掛けて
ノートを取り出す
凍りそうな手
誰も立ち止まらない
冷たい街
私はペンを持ち
言葉を繋ぐ
あなたへの感謝の気持ち
それから
あなたへの問い
ノートをちぎり
封筒に入れ
小さいシールを真ん中に張り
あなたの名前を表に
私の名前を裏に書いた
そこで気付いた
切手を忘れたこと
今すぐにでも届けたい想いを
鞄に押し込んだ
冷え切った身体
あきらめて駅に向かう
この寒い夕暮れに あなたは何を思っていますか?
今すぐにでも答えてほしい問いは
私の鞄の中
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詩とは関係のないことですが、
「詩とメルヘン」が「詩とファンタジー」として戻って、
二冊目の刊行となりました。
ずっと続きますように、と願います。
良ければ一度、大きな本屋さんに立ち寄ってみて下さい。
少し、宣伝でした。すみません。。
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目が合えば
それで良かった
一瞬でも
私の存在を確認してくれたのなら
それで十分だった
あなたの瞳に映れた三日間
それは 忘れはしない
私の宝物
心の中に残る
あなたの面影は
私の望み
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この
先の見えない世界を
笑い飛ばしてやろう
10年後が見えない
5年後が見えない
1年後が見えない
半年後が見えない
明日が見えない
そんな世の中だから笑おう
笑ってやろう
明日すら見えない
1時間後ですら見えない
いいじゃないか
未知の世界に足を踏み入れるのは
怖いんじゃない
面白いんだ
一歩踏み出した先が崖なら
必死に残っている片足で這い上がって
新しい道を行こう
一度の失敗なんて
何てことない
十回だって
百回だって
千回だって
笑い飛ばして
明日へ
あなたなら
大丈夫
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あなたのことが
気になってた
あなたへの想いが強くなって
たくさん詩にした
あなたに気に入られたくて
書いた詩も あるよ
きっと
あなたは
気づいていなかっただろうけど
あなたへの想いは
もうないのに
あなたに向けて書くこの詩に
意味はあるだろうか
そんなことを考えながらも
過去の詩を読み直して
懐かしくなって
ふと あの頃の私に気づいてほしくなって
私はこんな詩を ここに残してみる
きっと これが
あなたを想って書く
最後の詩
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あなたの力になってみせる
だなんて
そんな大層なことは
言えないけれど
あなたが倒れてしまった時
支えられないのが
怖いからと
知らない振りして
避けたりはしないと
約束する