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優花の部屋


[208] あなたへ
詩人:優花 [投票][編集]




ビルの下
寒い風の吹く中
たくさんの人が通り過ぎる



私はベンチに腰掛けて
ノートを取り出す



凍りそうな手
誰も立ち止まらない
冷たい街



私はペンを持ち
言葉を繋ぐ



あなたへの感謝の気持ち

それから

あなたへの問い




ノートをちぎり
封筒に入れ
小さいシールを真ん中に張り
あなたの名前を表に
私の名前を裏に書いた






そこで気付いた
切手を忘れたこと










今すぐにでも届けたい想いを
鞄に押し込んだ




冷え切った身体
あきらめて駅に向かう











 この寒い夕暮れに あなたは何を思っていますか?












今すぐにでも答えてほしい問いは
私の鞄の中









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詩とは関係のないことですが、
「詩とメルヘン」が「詩とファンタジー」として戻って、
二冊目の刊行となりました。
ずっと続きますように、と願います。

良ければ一度、大きな本屋さんに立ち寄ってみて下さい。

少し、宣伝でした。すみません。。


2008/01/18 (Fri)

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