詩人:夕 | [投票][得票][編集] |
月のない夜の世界へ
空に見えるは沢山の星
僕はそのなかのひとつだった
そして光になれなかった
美しく輝くもの達を眺めながら
堕ちてゆく隕石
放った唯一の
光は一粒の涙で
とても哀しい小さな光
僕はここに居ました
貴女は気付いてくれましたか
貴女は見てくれましたか
愛しいお月様
会えなかったのが心残り
空に輝く星達は
とても優しくて
僕に流れ星を
見せてくれました
月のない夜の世界で
独り空を眺める
星達の言葉は暖かくて
切なく哀しくなりました
僕は光らない石ころ
ありがとうと伝えたくても
伝えることができません
僕は光らない石ころ
土のうえで静かに眠る
優しい星達と
愛しいお月様の
思い出を胸に