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魅那の部屋


[11] 父の詩
詩人:魅那 [投票][得票][編集]


小さな
箱を開けた

父の匂いがした

遺影の父と目があって
涙が溢れる
懐かしい匂い

父ちゃん?
寂しく無い?
遺影の
父に話し掛ける

風に揺られて
ふわっと
また
父の匂いがした


大丈夫だよ…
って

言ってくれて
いるようで…

寂しいのは
私か…
なんて…

父の遺影に
話し掛ける…


父ちゃん?
私の声
聞こえますか?




2008/10/11 (Sat)

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