ホーム > 詩人の部屋 > 在音の部屋 > 深海

在音の部屋


[49] 深海
詩人:在音 [投票][編集]

僕の世界は海の底
歩くたびに舞い上がる砂は
後悔が砕けてできた砂

紅い雪が息を殺して降り続ける
全てを飲み込むように
僕の呼吸を塞ぐ様に


手の中で溶ける雪を見て思う
これは僕の死骸だ...


神様も届かない海の底
寒さも通り過ぎた場所
落ちていくための浮遊感
遠ざかっていくのは僕なのか
それとも....

手を伸ばしたら
夢を描いたら
何かを
誰かを愛したら

この世界は青いのだと
僕は思うことができるのかな


2005/05/15 (Sun)

前頁] [在音の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -