詩人:都森 善太 | [投票][編集] |
描く事の出来る
少し先までの未来は
煙を吐き出す度に
段々と鈍くなっていく
間隔と感覚
六畳一間の現実主義者
理解する永遠は
存在しない
遡る分だけしか
その先は見えない
季節が過ぎる宇宙
プロペラが周り続ける
扇風機が首を垂れた
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どこまでなんて
くだらない質問を考えた
同じような空
でも出会っていた
一人になっても
変わらないここも
ようやく抜け出して
行こうとしている
まだまだつかめない
あの人から
あとどれくらいだろう
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形にならない物を
残した分だけ淋しくなる
どうして
それは
当たり前の風景
あまりにも偶然に
幸せだったので
それは
誰にも真似出来ない
当たり前過ぎる風景
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早く速く
心臓の鼓動なんかより
駆け抜ける
迷わない景色を
二度と来ないこの朝を
撮り続ける自分を眺めて
必死になって
僕はそれでも
傍観者の顔をしている
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同じような季節
まだ許してくれない
戻らない
さっきの一瞬
空を裏返して
同じ名前を叫んでみる
届かない
閉じ込めたままで
かなしさには
耐性があって
笑顔は思い出せても
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俺だったのが
僕に変わって
緊張してスピーチする
君は
私になった
懐かしい公園で
日が沈むのがなんだか
とても寂しかった
初めて好きになった人は
全然タイプが違って
安心して笑いあった
友に
きっと今頃は
いいパパになろうって
あの公園で
語り合っているところだ
友に
きっと今頃は
僕は君を思い出して
故郷へ帰ろうとしている
Sへ
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久しぶりに晴れた
夕暮れの空を
懐かしい詩
あいさつ程度に
心残りのスイッチ
繋いだ
夜が来る前は
溜め息が深呼吸に
変わる
加速
どこまでも
そろそろ帰ろう
後ろ向きの影を
切り取って
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心配しなくていい
またいつもの
なつがやってきただけ
透かして見えた
ガラス玉みたいに
その真ん中にあるのは
何度でも繰り返して
眩しいきもち
優しい後悔
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一人欠けた体温
3と6
忘れていった吸い殻
2と4
名前も知らない一日
7と9.1
覚めていてみた夢
0と1
無理矢理連れ出されるのは
嫌いじゃない
時々に笑ったりして
5と5.0