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都森 善太の部屋


[23] 鈍行
詩人:都森 善太 [投票][編集]


一秒の狂いもなく
一瞬の残光を残して
例えばそこに
迷いがあっても
行き先だけは
分かっている
つもり
立ち上がり
ゆっくり
ホームの向かい側に
別れの挨拶をして
行間も空けずに
電車が走り出す
歩くよりも速く
たどり着く
つもり
ようやく分かっているから

2007/08/04 (Sat)

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