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都森 善太の部屋


[34] 空き袋吹く季節
詩人:都森 善太 [投票][得票][編集]


あなたから借りた
すべてを返したつもりで
最後まで取っておいた
空き袋が飛ばされて
原色が目立ち始めた
街の上を通過してゆく

なんだ
思ったよりもずっと軽い

どこまでも飛んでいく
透明になった
風の鳴き声が
帰り道の背中を押す

2007/08/26 (Sun)

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