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都森 善太の部屋


[36] フレルオンド
詩人:都森 善太 [投票][得票][編集]


さっきようやく泣き止んだ
雨がまた降りだして
噂話で聞いた
ありのまま立ち尽くす
電柱の影
傘の変わり
大き過ぎた風船が
誰かの姿を隠している
置いてきぼりなんだ
水溜まりの猫はいつだって

バラバラに散らかした思い
集めた小部屋と
触れる温度
分けてもらう
あなただけが見ている夢

2007/08/27 (Mon)

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