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都森 善太の部屋


[85] 線路上の野良猫
詩人:都森 善太 [投票][得票][編集]


よう、やく思い出したよ

あの瞳の、中
帰り道、焦げ、付いた

まっかっか、な太陽

底の、方に沈んだから
ヒゲはビリ、ビリ痛むんだ
空、の青色を溶かして

チャイムの、音、は空腹感

黒く、滲んでいく宙から
僕、達はやってきた

しっぽをぶら、下げてさ
やんやん、鳴いて、さ


闇に消える
線路上の野良猫
さよなら
レールにそって
故郷へ帰るのだ

2007/11/24 (Sat)

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