私が夢を覗くとき、そこには影だけが残るだろう似てるとすればアルバムに挟まれていた薄汚れたノートあれはひどい出来だった幸福を溜めておくバケツは意外と小さいもので誰かが幸せなら誰かが不幸だと誰かが唾を飛ばして叫んでいた望まなければ得る事など一つもないんだそれが生きるという事私が透明になれたときそこにはやはり影は残るだろう
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