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山姫の部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] 雑踏
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目を合わせる事なく誰もが街を行く
微かでも体温を感じたくて僕もその波に紛れる
街は何も言わず僕を受け入れた
澱んだ視界には無数の背中が写る
学生、社会人、大人、子供
この中に僕と同じ人種はどのくらいいるのだろう
人が集まる事で雑踏という集合体になるならば
ここに安息を求める君の為に僕はその無秩序な行進に参列しよう
あぁ誰も目を合わせないこの世界が平和でありますように
誰にも目を合わせられない君に幸あれ

2009/09/02 (Wed)

[2] ヒトリノヨル
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部屋に戻ると鍵をかけた
誰かに居てほしいのに拒絶した
人といると相手の反応が怖くて上手く息が出来ない


自分の心に鍵をかけた
一人という現実と向き合えず拒絶した
一人でいると不安に押し潰されて上手く息が出来ない


「その苦痛を解放させましょう」
今日もその声に従って僕はひそかに集めた彼らをフィルムから取り出す


何も考えずただ惰眠を貪る為に

2009/09/08 (Tue)

[3] 君が教えてくれたもの
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自分を好きになること

誰かを好きになる悦び

秘密を共有する楽しみ

僕を必要とする人がいること

寂しさの埋め方

人込みの中での息のしかた

人の体温

誰もが嘘をつきながら生きていること

君のいない夜の孤独

別れ

結局僕は一人だという真実

2009/09/17 (Thu)

[4] イキル
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どんなに良い評価があっても

広い空があっても

幸せそうだと言われていても

人は自分に縛られて生きている

だから今日も自己嫌悪しながら自分に従うしかない

あの広い空に憧れながら醜く地べたに蠢いている

そうやって誰もが望んでもいない毎日を人は浪費してゆくんだ

2009/09/21 (Mon)

[5] one day drive
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君とドライブに行った
あてのない小さな旅

地図なんていらない
今日は時計も見ないことにしよう
仕事の事も全て街に残したら着の身着のままどこにでも行けるだろう

自由な翼を借りた今の僕等はどこにだって行けるから
思いつく場所全てが目的地に変わるさ

木漏れ日を走りぬけ
知らないお店のアイスを食べて
夕焼けを大きな虹みたいだと二人で笑い
夜風が君の髪をなびかせた

「次はどこに行こっか」
「あそこにはまだ行ってないね」
僕の言葉に続いて君が「あっち」へ指を動かす
僕は細い人差し指を追った

「あんなに綺麗なんだもん。次は兎のお団子食べに行こうよ」

悪戯っぽく微笑む君につられて僕も笑う

そうだね。全てを置いて軽くなった今の僕等なら
月にだって辿り着けるね

2009/09/27 (Sun)

[6] 手間
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カップを温めておけばコーヒーが美味しく飲める
栞を挟めばページを探さなくても済む

何だって一手間加えれば上手くいく それもきっと愉しみのヒトツだね
何だって一手間加えれば楽にいく それもきっと素敵のヒトツだよね


買うものをリストにしておけば忘れず買ってこれる
暗闇を歩けば星空がよく見える

何だって一手間加えれば上手くいく それもきっと経験のヒトツだね
何だって一手間加えれば楽しくいく それもきっと想い出のヒトツだよね

じゃあ
何を加えれば恋愛は上手くいくんだろう
何を加えれば人生は楽にいくんだろう


涙と一緒に零れた疑問 切なさを抱いたまま天井とにらめっこ 眠たい頭が導き出した答え 明日君がまだ泣いてたら この答えを教えてあげる 君だけに教えてあげるよ

悩んで もがいて 泣いて 笑って 恋をして 失恋して また恋をして 立ち止まったり 歩き出したり

そんな手間が昔を振り返った時の楽しみのヒトツかもねってこと
こんな経験が未来を歩く時の手掛かりのヒトツかもねってこと

2009/09/27 (Sun)

[7] 1/2
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君のいないこの場所はとても広くて僕は怖くなる
君と過ごしたこの世界は責め立てるように過去を思い出させる

「ちょこちょこ歩く君を守りたくていつも車道側を歩いた」
「いろんな顔が見たくて時にはいたずらをした」
「君の願いを叶えられなかった自分が悔しかった」
君の笑顔が好きだった
君の仕草が好きだった
君の側にいるだけで良かった
君が 好きだった

一番大好きだったんだ


君のいないこの場所は誰も無口で私は不安になる
君と過ごしたこの世界は名残惜しむように過去を思い出させる

「キラキラした景色を伝えたくていつも君の周りを歩いた」
「無防備な顔が愛おしいくてたまにおどかした」
「わがままばかり言って君を困らせた」
君の声が好きだった
君の匂いが好きだった
君の横にいるだけで良かった
君が 好きだった

一番大好きだったよ


「今までありがとう。もう戻れないけど」
「同じ場所では生きていけないけど」

『いつも愛してくれた君の事は絶対に忘れないよ』

2009/09/30 (Wed)

[8] DIME
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あなたに会うのは疲れるの
でもあなたと離れると途端に寂しくなるの

毎日メールするのがうざったいの
でもメールが来ないと心配になるの


まるでコインのような私
表と裏の気持ちが存在してる


会いたくないほど胸が空っぽなの
でも会いたいって気持ちで胸がいっぱいなの

優しいあなたが好きなの
優しすぎるあなたが嫌いなの


まるでコインのような私
2つの気持ちが存在するの


最近の私はずっとこうなの


最近のあなたはどうなの

2009/10/25 (Sun)

[9] 距離
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人の言葉は分かっても

人の心は分からない


だから思ってた以上に近すぎて傷つけるんだ

だから思ってた以上に離れすぎて辛くなるんだ

言葉は伝わりやすいから信用されない
心は伝わりにくいから私の想いが届かない


それなら心はどう伝えたらいいのだろう

2009/10/30 (Fri)

[10] ぐだぐだ
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例えば

ずっと部屋で本を読むだけとか
何も考えず二人で寝そべっているだけとか
ふと目的地を決めずにドライブに行くとか

予定なんてないような
その時に思いついた事をするような

そんな僕たちでいたいけれど

君はそんな僕を退屈に思うのかな

2009/10/31 (Sat)
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