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是清。の部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] 義務と権利。
詩人:是清。 [投票][編集]

染みつ垂れた説教なら/とつとと退場してくれ/有り難くも無い文字を喰つて生きてれば/其の内何か在るだらうと/卑しい期待。/間違つた事/矯正する為の場なのか/其れこそが驕り高ぶつた言葉だらう/罰与ふ者か、目の前の教鞭執る者よ/ 六年間の鑑別所/三年間の刑務所よ/四月が近い/今云おう/「有難う。」

2003/04/30 (Wed)

[3] カプセル入りの幸福使用上の注意
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小綺麗に陳列されて居るだけの文字なら要りませむ、欲しいのは其の正直な、真直ぐな精神なのですから。お互ひを偽つたり、騙し合ふのは日常の事、正直云つて悪い子とは思ひませぬ、其れはエチケツトで在り礼儀ですので、所在解らぬ罪悪感を背負ふ事も無いでせう。時と場合に依つては、其れが失礼と為る事も有ると思ひますが其処は其れ、大人と割り切つて、此のせち辛い世の中をお渡りに為るやうお薦め致します。〜カプセル入りの幸福、使用上の御注意。 〜是清素敵製薬。

2003/07/04 (Fri)

[4] 最近何故か怠さを感ぢませんか?
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真直ぐ背中伸ばして鳩達が翔ぶ/角の無い金型にハメられて/薄汚れた空を翔ぶ/美しき青空と騙され乍ら・軋む肉体に鞭打つて/空翔る姿を笑ひますか/同類達/深夜のカジキマグロ市場にて生温い遊戯に興じませう/安上がりな旅を楽しむ為の苦労は終ぞ惜しみませむ/何時かのカジキマグロは君を乗せ往きました。

2003/07/04 (Fri)

[5] 無性に貴方に会いたくなって。
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無性に貴方に会いたくなって/予定を曲げる/楽しくも無い苦手な女子同士の会話/狭い暗い個室/すり抜ける/泣き真似で・無性に貴方に会いたくなって/普段通りの木曜日/私寺子屋は休み/指を噛んで寒い中/貴方の元へ/取り敢えず走って行く/泣き真似で。

2003/01/24 (Fri)

[6] 其の町に貴方。
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其の町は染まる
赤く染まる
迫る
愛すべき貴方の 哀しみに委ねるわ
涙は虚しさ助長して
一切を拒否するモノだから。
与えられたモノだけで、
呼吸さえ出来ない 不完全な生物。
嫌い乍らも 何処かで似た影探してゐる

不覚にも 引き分けに終わつた此の遊戯
「長からむ心も知らず故郷は」
唯有明に映る 朽ちる筈の 未だ見ぬ街
「振り返るは過去の」
「落つるは白露」
「唯懐かしい君が為」
惜しくない命も但
此の地に埋まる
不安煽る変らない灰色の空
廻る
落ちる
下らない他人の街へ。

2004/06/01 (Tue)

[7] 一人百首。岐路。
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悩みきし船出悲しも/ 未だ此処に居る/未練残るや赤々し夕暮/此の岐路に立ち/唯遠き君を見る/物思う頃は明けやらで/生々し其の映像に/寝やの暇さえ/憑れなかりけり。

2003/01/25 (Sat)

[8] 対比。
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美徳と悪徳
正答と誤答
肯定と否定
正常と異常
抑制と促進
歓喜と悲哀
平等と差別
優遇と冷遇
正当と不当
秩序と混乱
解放と閉鎖
自由と束縛
服従と反抗
加害者と被害者
清流と濁流
清潔と不潔
理性と本能
精神と肉体
禁欲と淫蕩
快楽と苦痛
充実と空虚
過去と未来
創造と模倣
誕生と死滅
進化と退化
偶然と必然

白と黒

反発し乍ら魅かれ合ふ、不様な姿で
何時でも私達を置いて
狂々と此の清潔で猥雑な世界は廻るのです。

2004/05/11 (Tue)

[9] 自我を保て。
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繋がった処から/腐り始める/此の足元に落つ/実直さ/日常/清浄な精神・寄り掛かるな/腕を放せ/其れぞれを共有しようとするな/其れは個で在り/汚しては為らぬ物だ/其れこそが唯一の物だ/侵しては為らぬ自身だ。

2003/01/26 (Sun)

[10] 矛盾。
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凝った文字並べ/自我に支配された文章綴る/自慰に浸り。・肯定してくれる/誰かを探して居るのかしら/嗚呼可笑しい。

2003/01/26 (Sun)

[11] 拘束・被拘束。
詩人:是清。 [投票][編集]

今日迄何を理由に/一体何度無理矢理/錆びた色合いの夢/逃げ出して来れたのだろう/侘しい佇まいの家/貴方好みの/色に染まる・悲しい事実、等受け入れる幅等無い/薄手の真実/今にも溺れそうな熱の川の中/安い胸騒ぎ/曲がった事が嫌い/綺麗事等当の昔に/勝ち取る全ては/貴方拘束する為/但胸に手を添えて/其の心音を聞く/自覚の無い堕落に/未だ未練が有るのならば/燻る燠火に/浸って自慰に奔れば良い/堕ちて往けば良い/此の訳知らぬ虚しささえも/擦れる呼吸の胸に/抱けば良いだろう/投げ遣りな姿勢。

2003/01/26 (Sun)
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