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ライカの部屋  〜 投稿順表示 〜


[3] 一日数時間の本性
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うっすらと見慣れた輪郭のぼやける 暗闇の部屋
目の端でちらちら光る 絵の映るハコ
疲れた目でそれを追っていると
昼間ムリヤリつけた仮面が ぽこりと外れた
あとに残るは 無気力絶頂の 能面の様な顔
きらりと硬質の光を放つ 鏡が僕を呼んだ
「昼間、上司の前でさ、仮面 外れかけてなかった?」
鏡の中の僕が問う
「んなことナイヨ」
僕はとぼける
鏡の中の僕は溜め息まじりで、
「食いっぱぐれないようにするためだろ。君の様に短気な人間は、接着剤で仮面を始終つけとけばいい」
と呆れ顔でいった。
拾い上げた仮面を正面からながめると、ものわかりのよさそうなうっすらと微笑んだ柔らかい表情の僕がいた

そろそろわからなくなってきた

真実は

昼間の仮面の僕?

それとも 深夜数時間の僕? 


次の満月のころ この仮面を割ろう
自分を 少しでも好きになる為に

2004/11/06 (Sat)

[5] GO
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走れ!

荒野だろうが

深い森だろうが

アスファルトだろうが

今の僕らにゃ
ちんたらしてる暇はねぇ
目指すことが多すぎて
見たい明日が楽しみすぎて
未熟さなんかは
知ったこっちゃない

ただアイツには負けたくない!
つーか、いつか他の誰にも絶対負けないように

朝焼けに 肌がちりちり焦げる
叫びだしたくなる
タイミングのいい 僕だけを照らす光
明日をスパッと切って
躍り出そう

走れ! 走れ!走れ!!

2004/11/06 (Sat)

[6] フルタイド
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フルタイド
→喘息の吸入器
もし この中に猛毒が詰まっていたら

30%の後悔と
70%の満足感で

深くゆっくり それを吸い込むでしょう

2004/11/08 (Mon)

[7] フルタイド−2
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フルタイド
→喘息予防の吸入薬
この中にもし猛毒が詰まっていたら、

...詰まっていたら、放り投げて火をつけて燃やしてやる。

そう思わせてくれた今日に、ありがとう。

優しい気持ちをくれたみんな、大好きだ。

2004/11/08 (Mon)

[9] ばかちん ここにあり
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ごめん
悲しませたかったワケじゃ ないんだよ
そんな 切ないカオさせるつもりじゃなかった

ただ、ちょっと困らせてやりたかったんだ

あなたの言葉
そんなに傷ついたわけじゃない

でも 怒ったフリして
ホントは
気にしてほしかった

あたし
あなたのいちばんが
いいんだもん

わざと
冷たくして ごめん

もう シカトしたりしません...


話したいこと
いっぱいあるんだ

2004/11/11 (Thu)

[10] 冬がくるね
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朝の 白い

カキリとした空気

白む 街

しとりとした窓

指でなぞる


らくがき

はーと

ハナ

懐かしい きみの
なまえ

その字が

なみだを流す前

手で 拭き消した


結露に 奪われた熱

鈍る 指先


冬が来るね


きいてきた暖房が

ほわりと 躰を包んでも

芯は 冷えきって

この窓からの街

少しも変わらぬのだから

あの冬のまま

あなたがここにいないわけないのに

せめて 霞む

この朝くらい

あの冬の幻を 見させて

2004/11/11 (Thu)

[13] クラシックスタイル
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あまりにも安定した
己の日常から
目を背け

ベッドにばたりと倒れ込むと

夕べの不埒な残り香

あなたの真っ赤なマルボロの香り

一緒に吸い込んで

思わずムセた

途端に あなたのいた記憶が 頭を掠め

身体が熱くなる

あなたの香りのタバコに火をつけ

身近にいるのだと わたしを騙す


次は金曜日なのに

あと何回

星空が夕日を押し倒して

月が 嫉妬で その身を窶すのを

眺めればいいの?

手を伸ばせば届いても

週に4日は他人のふりの

薄情なあなたの

銀のリングを

裏切りながら

2004/11/25 (Thu)

[14] ビタミン
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キミがいつも噛んでた

あのアオムラサキ色の

粒ガム

僕には

どうしてもあれが

特別な元気の素が

これでもかと入った

「スペシャルな薬」に

見えたんだ


キミは誰より速く走ったし

誰より 大声で笑った

ブランコ 漕ぎながら飛び降りて

バランス崩して頭から落ちた時も

大人に担がれ

血をたらしながら

「失敗しちゃった」と笑ってた

涙目なのに アオムラサキのガムねじこんで

あの時 ブランコが足にひっかかりさえしなきゃ

きっと飛んでいったんだ

透けた空

青く

高く



キミに久しぶりに

会った

「元気ー?今?プーしてるよー。仕事続かなくてさぁ。なんか、そっちは大人!ってかんじだよね。」

違和感の無くなってきた

溜め息色のスーツ姿

少しだけ 恥ずかしかった

やっぱりキミは

笑ってたね

コンビニに

寄って帰ろ

あのガム買って

元気補給

2004/11/27 (Sat)

[15] キラキラ星
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目の前にいつも

ちかちか 在って

手を伸ばしても

届かないとわかった

あの日から

まばゆい その光り

無視しようと決めてい

たのにね


今はその手を 胸の前に
組んで

お星様 おねがい

願いをかなえてね

神頼み専門


星は

そんな僕を せせら笑っ
てるのでしょう


ねぇ、誰か。

クリスマスプレゼントに
あの「ぼくの」星を

ちょうだい

ううん。

本当に欲しいのは

組んだ手をほどき

再び伸ばす

勇気なのだけれど。

2004/12/19 (Sun)

[17] 脳内スカイ
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純でいようと
正しくあろうと
今日もこころの青空高く広げて

それでも迷い
悩んでは
雲が陰ったり
嵐になったりするんだね
快晴の日なんて
数える程

今なんて台風接近中で
まともにキミとチもあわせられない

でもね
いつか晴れると信じてるから
希望の光は
前に進む気持ちがあれば消えたりしない


いつも
こころに太陽がある限りっ

2004/12/25 (Sat)
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