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[1] クレヨン
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昔描いたクレヨンの絵  今はもう捨ててしまった
スケッチブックは今 灰になって空を飛んでいるだろう

昔描いたクレヨンの絵  あの時僕は何を描いたっけ?
見るものすべてが大人になって クレヨンの匂いも思い出せない



そうだ 僕は虹色の夢を描いた
いつか大人になる日のことを「早く来い」と願いながら

無理に背伸びをした クレヨンを手に持って
根拠もなくただ信じて
この空に向かい 神様を呼んだ
淡い期待をもって 大人にあこがれて
たどり着いたのは悲しみ



昔描いたクレヨンの夢 いつから捨ててしまったの?
スケッチブックは僕の心の中を 灰になって飛んでいるの?

この空ですら何も教えてくれない
あの時の夢はどこへ行った
あの時の僕はどこへ行った
いまさら取り戻したくて
たどり着いたのは――…

2004/08/17 (Tue)

[2] また夜が明ける
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明日になればきっと貴方は帰ってくる

期待を抱いて夜明けを待って

また眩しい朝が来る

そうやって365日を過ごしてきたこと

貴方は知っているのかしら

「待っていてくれ」って

貴方がそう言ったから私が待ちつづけていること

貴方はわかってるのかしら

約束したのに

忘れたなんて言わないでね

貴方がここに来るまで

私はずっと待ってるから



明日になればきっと貴方は帰ってくる

ねぇ、そうでしょ?

2004/08/19 (Thu)

[3] 天と泪
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もういない。


僕のとなりで笑ってた君は


もういない。






話し掛けても



いつものように、微笑んでくれない。










君の手はこんなに冷たくなってしまって



君の頬はこんなに青白くなってしまって










僕は君を護れなかった。









ごめん。








幸せにしてあげられなかった。







ごめん。












天から降る雨は





君の泪。

2004/08/20 (Fri)

[4] ふたりで
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苦しいときは会いに来て

苦しみを半分ずつ、ふたりで持とうよ





悲しいときは会いに来て

悲しみをゆっくり、ふたりの涙で溶かそうよ





寂しいときは会いに来て

ふたりで居たら、きっと寂しくない





嬉しいときも会いに来て

ふたりで笑おう








笑顔は幸せを創りだすから

2004/09/02 (Thu)

[5] 貴方のすべて、わたしのすべて
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もう一度笑って...





貴方はとても冷たい人になってしまった。

柔らかかったあの声も

包んでくれたあの腕も

今はもうただの棘。

温もりは空の彼方へ

優しさは記憶の底へ。

わたしの所為なのかな。

わたしが求めすぎたのかな。

涙が零れ落ちても

あなたはすくってくれはしない。

それでもわたしは貴方が好きだよ。

貴方のすべてが好き。

それがわたしの存在理由。

ねえ、わたしを置いていくのなら、





殺してから捨てて。

2004/09/06 (Mon)

[6] 終わる物語
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本当は知っていたんだよ。
きっと終わってしまうって。


知ってて言わなかったのは
少しでも運命を変えたかったから。


自分が見た未来を
信じたくなかったから。



あなたがくれた幸せを
永遠にこの手に握っておきたかった。


運命って変えられないのかなあ。
結局わたしが思ったとおりの結末。


さよならを告げたのは他でもないわたし。
終わりを迎えたくなかったのに
終わらせてしまったのは傷んだわたしの心。


こうなることを、わたしは知っていた。


知ってて言わなかったのは
あなたを繋ぎとめるため。
偽りだらけの幸せを
真実にするため。


こんな終わりを望んだんじゃない。
だけど耐えられなくて
殺した涙がシミになって
全部思い出にしなきゃいけなくなったんだ。



わたしとあなたをつないだ鎖、
錆びて壊れてしまったね。
知ってたよ、これは終わる物語。

2004/09/07 (Tue)

[7] ON THE WAY
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大丈夫



目を開けてごらん



世界はこんなにたくさんの光を持っているんだ



だから闇におびえなくてもいい








きみはどうしてためらっているの?



前に進むことは悪いことなんかじゃない



周りの目を気にする必要は無いんだよ




だって、一度きりの人生を



周りの反応で決めるなんて勿体無いじゃないか




自分の進む道は



自分で決めてみようよ









怖くなんか無いよ



この広い世界には



きみを支えてくれる人がたくさんいる



きみを待っている人がたくさんいる




早く会いに行こう








この足を 前に出して

2004/11/28 (Sun)

[8] 最後の願い
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願い事があるんです。





僕の大切なあの子を、幸せにしてあげてください。

僕の大切なあの子を、世界一の花嫁にしてあげてください。




今だから言えますが、僕はあの子が好きでした。

本当は僕が幸せにしてあげたかったけれど、

僕にはそれが出来ませんでした。


まるで彗星のように現れたあの子の花婿は、

きっと彼女を幸せにしてくれるでしょう。




それでも僕は心配なのです。


あの子は幸せな人生を送れるのか、心配なのです。





だから神様、どうかあの子を幸せにしてあげてください。

僕の一生分の幸福をあの子にあげます。

あの子がずっと笑っていられるなら、

あの子が素晴らしい人生を送れるなら、

僕はそれだけで幸せです。












ああ神様、

この願いだけは叶えて。

2004/12/03 (Fri)

[9] 彼方へ
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いつか忘れるんだろう




この瞬間を

この風景を

この空の色さえも




きっと僕は忘れる








新しい時間なんて要らないのに


少しずつ


確実に


時間が僕を吸い取っていく








忘れたくないよ





でも僕は弱いから

時に逆らえるほど強い人間じゃないから




忘れていってしまう




この瞬間を

この風景を

この空を








君の声さえも



2004/12/07 (Tue)

[10] さよなら
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貴方の期待に応えたい

でも私は その術を知らない





与えられたハードルは高すぎて

その終わりは 見えない





飛び方を知らない私は

目の前にある壁を 叩くことしかできなくて








望むようになれない








私は貴方が思うほど神聖じゃなくて

隠してる汚れも たくさんあるの





だから もう終わりにしませんか

傷をつくるのは 止めにしませんか






貴方に笑顔が戻りますように と祈りながら

        
         「サヨナラ」


終わりの呪文を 呟いた




 

2005/03/27 (Sun)
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