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ストロベリーシンドロームの部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] 
詩人:ストロベリーシンドローム [投票][編集]

ねぇ 貴方
どうしたら良い?

私は知ってしまったの
貴方の罪を 愛する人の罪を


大人にも成りきれない
初々しい蕾たちを
まだまだ何も知らない
可憐な花達を

次から次へと その汚い手で
へし折った・・・

そして貴方は 不適な笑みを
浮かべた

愛らしい蕾は 花達は
健気に耐えた
それでも善人面した悪魔は
何度も何度もその花を
汚いその足で踏みつけた

可憐な花達の大半は風に吹かれ
残りの花達は枯れてしまったの

今 貴方は独り
遠くから私に向けて
不適な笑みを浮かべている


あの可憐な花達に施した
甘き香油を
あの汚れた施しを
今度は私にしようというのですか?

でももう知ってしまったのです
貴方の罪 愛する人の罪を


2016/08/26 (Fri)

[2] ストロベリーシンドローム
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甘く熟した真っ赤な果実
ひと口食べたら幸せを夢見た


麻薬の恋


一回口にしただけで もう中毒
それが欲しくて欲しくて
いてもたってもいられない


ねぇ もっともっと頂戴
何でも言うこときくから
ねぇ もっともっと頂戴
私、もう貴方の犬でいいから


ねだればねだるほど
どんどん堕ちていく
貴方がこれでもかと焦らすから
私、もう我慢できないの


甘く熟した真っ赤な果実
ある日を境に拒絶した

麻薬の恋

もう待つのに疲れたの
こんなに苦しくて辛いのなら
私、もう要らないよ

ねぇ もっともっと頂戴
心があの快感を求めてる
ねぇ もっともっと頂戴
満たされる幸福感が恋しくて

ねぇ もっともっと頂戴
こんな感情捨ててしまいたい
ねぇ もっともっと頂戴
欲望に勝るだけの強さが欲しい




2016/09/06 (Tue)

[3] 秋桜
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季節外れの向日葵を
ただ静かに眺めてる
夢の時が行き過ぎ
やがて秋の陽

不器用だけれど暖かい
笑顔を持ったあの人の
サヨナラ言葉 抱きしめ
この愛 見送る


苦しさと切なさで
心を塗りつぶし
少し大人になった私


秋風への忘れ物
無くしてから気がつく
秋風への忘れ物
無くしてから気がつく


私の髪に 秋桜を
飾った優しいあの人は
恥ずかしく俯く私に
「綺麗だ」と言った

そんな貴方の面影を
追って悲しくなっては
見渡すのよ この場所
風に揺れてる 紫


愛しさと寂しさで
心を埋めて
少し大人になった私


秋風への忘れ物
二度とは戻らない
秋風への忘れ物
二度とは戻らない

貴方を想い書いている
届くはずもない手紙たち
心残りのあの日に
戻りたいのです


無邪気な二人の戯れや
笑い合っては語り合い
一つ一つの想い出が
胸を駆け巡る


愛しさと切なさで
心を満たし
涙が目に染みる季節

秋風への忘れ物
無くしてから気がつく
秋風への忘れ物
無くしてから気がつく

風の中 夢は過ぎ
二度と戻らぬ 秋の陽

2016/09/15 (Thu)

[4] 『&』〜わたしとわたしの大切なモノ〜
詩人:ストロベリーシンドローム [投票][編集]


『「&」とは、わたしとわたしの大切なモノをつなぐことば。』
失ってから初めて知ったよ
貴方から貰った大切なプレゼント
そのブランドのコンセプト

コレを知ったとき
「ずっと繋がっていたいほど
大好きで大切な存在だったよ」と
言われたような気がしてドキッとした

『あなたとあなたの好きなものを楽しくつなぐ―。』
このコンセプトを知って今
貴方との切ない思い出が
色鮮やかに花開く

「このダークな赤って...毒々しくて派手だよね?
なんかアンタとイメージ違くない?」
友人はこう言った

私も同じこと思ってたよ
けどカラー名「ボルドー」の表示を見てハッとしたの

わたしの好きな色は赤で
よく好んで着ていた色味が
「ボルドー」だったから

貴方に好きな色を伝えたこと無かったし
何より貴方は私に無関心だった
「他の女の子の誕生日には
サプライズするくせに
なんで私の誕生日は忘れるの?」って

貴方が私を嫌いになってからは
特に意地悪ばっかで 喧嘩もした
まだこれだけなら良かった
他の子を私の真後ろで何度もべた褒め
その相手は私の友人

もう無理だって思った
そしてとうとう私から貴方と
目を合わせなくなって
口すら利かなくなった

貴方を初めて「拒絶」したとき
貴方は泣いたね 心が痛かった

そして今度は甘えてきたの
今までにない位 ベッタリと

甘えながら私の反応を
一つ一つ確認してた

「僕を拒絶した君が 甘える僕を
受け入れてくれるかどうか」って

貴方は胸に顔を埋めて
不安を払拭するたび
安心した様子でハニカんだ

その手はギューッと
力がこもっていた

貴方は愛されている安心感が欲しかったのかな?

喧嘩をしたときも嫉妬したときも
口すら利かなくなった時でさえ
本当は大好きだったよ

私はこの『&』のような存在になれていたのかな?

『「&」とは、わたしとわたしの大切なモノをつなぐことば。』

初めて男性から貰ったプレゼント
それはずっと大好きな
貴方からの『&』でした

そして今、途切れた『&』を繋ぎ止める
「貴方との大切な思い出」に

『&は、あなたが好きなものとつながる時間を応援します。』


2016/09/21 (Wed)

[5] 悔いなき人生
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夢を見ていたの 楽しかった
人生を分かち合った日々よ
愛が全てだと あの頃は心から信じ
夢は永遠だと 恋に恋して生きて

若さゆえの傲慢さ 恐れ知らず
我儘に駆けて無駄に 愛をすり減らして
何も気づかずに 青薔薇は枯れ果てた

夜の暗闇は 全てを飲み込み
夢は悪夢へと変わる

私の人生 日々は幻 全ては夢
望み高く生きて
こんなはずじゃなかった
貴方の笑顔の 中に今も
ただ独り みすぼらしく生きて
神様も居やしないと憎んだ あの頃

だけれど夢に見てしまうの
赤薔薇は青薔薇に焦がれ
愚かな夢を 幻の中を
生き甲斐に生きて
何もそこには無いのだと
現実(いま)を思い知らされ

こんなはずじゃなかった
それでも貴方との日々
夢に恋して 恋に生きて
全ては幸せだったと
懐かしく思い起こす日々で

そして終わりを告げる
悔いなき人生
「永遠の夢に生きて」






2016/10/05 (Wed)

[6] 赤×青
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私は情熱 貴方は知性
私はロマンチスト 貴方はクール
私は恋愛好き 貴方は恋愛下手
私は愛したくて 貴方は愛されたい
私は赤で 貴方は青

私は赤薔薇 貴方は青薔薇
私は短気 貴方は冷静
私は怒号 貴方は冷酷
私は赤で 貴方は青

私は貴方が好きで 貴方は私が好き
私は貴方が嫌いで 貴方は私が嫌い
私は貴方に夢見て 貴方は私に夢見た
私は貴方を憎んで 貴方は私を憎んだ
私は赤で 貴方は青

赤と青 真逆で凸凹で
チグハグ過ぎた二人

私は青に恋焦がれ
貴方は赤に恋焦がれ

赤×青

どんなに互いに嫌っても
どんなに互いに離れても
二人はいつも紫 怪しい恋の陽炎



2016/10/06 (Thu)

[7] いいよ 笑って
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いいよ もう追いかけない
恋焦がれたりしない
いいよ いくらでも憎んで
許してくれなくていいから

何時からだろう
あんなに苦しかったのに
痛みという痛みが 傷が
甘さに変わったのは
不思議と穏やかになって

貴方が好きで好きで
それでも憎しみでいっぱいで
嫌な人間になってた私
それからは貴方と
顔を会わす自信もなくて
心もどかしく 堪らなかった頃

1年が経ち 2年が過ぎ
あと何回 冬を越せたら
楽になるだろう だなんて思った


「もう何事もどうでもいい」
「なるようになる」
「時の流れに逆らわず あるがままに」
そう思えるようになったとき
ふと楽になれたような気がしたよ


物分かりが良くなったんじゃない
一種の「諦め」に近いのかな...


だからもう いいよ 笑って
愚かな私を 笑っていい
大丈夫だから そんなことで
私はもう 傷ついたりしない

憎んでいい 恨んでいい
許してほしいなんて
都合のいいことは言わない

そのかわり一つだけ
一つだけ 条件があるの

幸せになってください
幸せだと 言える日々を
おくってください

2016/10/06 (Thu)

[8] 天使で悪魔で...
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人間というのは 必ず
「善」というものを持っているものだ
そう 全ての人間が 所有している


それが「偽り」なのか 「本物」なのか
そういった違いがあるだけ


命を尊厳を大切にする 天使か
命を尊厳を天秤に掛ける 悪魔か

天使と悪魔 そのどちらも
真逆の性質に見えて
実は同じ 或いは紙一重

一線を越えるか 越えないか

一線を越える為の誘惑は
世の中に吐いて捨てるほど
転がっている

人間というのは 必ず
「善」というものを持っているものだ
但し 人間の中にも「善」を持たない者もいる
私はこの説を信じない

悪人にも心はある 喜怒哀楽がある

それに何よりも

「善」がゼロの「悪」よりも
「偽り」の「善」の方が ずっと
質が悪く 残酷だからだ

人間は時として残酷だ
でもだからこそ
美しい生き物でもある

天使で悪魔で
誰しもがこうなりうる
誰しもがこうなっている

2016/10/06 (Thu)

[9] さくら
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あの日と同じ空
眩しいくらいの蒼に 白い曇
それは遥か高く 遠く
背伸びしても 届かない

なぜにどうして 人と人とは
こんなにも難しい
目には見えない絆
信じてこの手に結えば
傷が増えるばかり

二年前のあの空の下
二人どこまでも言い合った
「こんな言葉を伝えたい訳じゃない」
互いにそう思いながら
見頃だった桜も 気付けば
散っていた


見渡すほど 花盛り
あの日の未熟さ不甲斐なさ痛みも
見渡すほど 花吹雪
すべて許せる気がした

見渡すほど 花ばかり
恋色吹雪 嵐の中に貴方の影
見渡すほど 満開桜

2017/01/09 (Mon)

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