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アラタの部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] 泡にナイフ
詩人:アラタ [投票][編集]


優しい、ときみは言った

でも、わたしはきみじゃないから
きみがいま感じている苦しみを理解することができない

きみのいたみも、
ただ想像することしかできなくて

どうすればきみを救えるのか
どうすることがきみにとっていちばんいいのか
よく分からない


きみの世界をみることはできても、
きみの世界を感じることはできない

おなじ瞬間に泣くことができなくて
おなじ瞬間に笑うことができなくて


きみとわたしは どこまでも、
残酷なまでに他人だ
現実を鏡でそのまま映したみたいに、たしかなものとして別々


よろこびを伝えるきみは硝子細工のようで
どこかで涙するくせに、
苦しいとは言ってもくれない

わたしはそれがくるしい

2007/03/23 (Fri)

[2] だけれどまだ名前は無い
詩人:アラタ [投票][編集]


きれいなものを見るたんび、
見せてあげたいと思うんやけど
いくつかはもう忘れてもうてて、また新しいのが次々出てくる

伝えたいことはなくならへんで、
わたしが生きてる限り終わらへん。

世界はこんなにも
わたしのこころを動かして
こころはこんなにも
あなたへ繋がってる。

わたしの毎日にリボンかけて贈ったら
あなたはあなたの毎日をわたしにくれるはず

あなたはきっとわたしの毎日を
わたしはきっとあなたの毎日を
素直に素敵やねって言える気がする


きっと
わたしとあなたの世界は似ている。

2007/03/23 (Fri)

[3] 呼吸さえ忘れさせて
詩人:アラタ [投票][編集]


わたしを脅かすのは、
いつだってきみの愛

わたしを許すのも、
いつだってきみの愛

それは大きすぎて
わたしの手には余るもので

繋いだ手は温かいのに、

2007/03/23 (Fri)

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