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人魚日和の部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] 惚れたモン負け
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君はうつろふモノ

向日葵の花言葉

着飾って合せ鏡

降らずに咲こう

永久に続く道化

2007/04/01 (Sun)

[2] 赤い首輪
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視線で縛って

唇で這って

指でなぞって

ひたすら溶かして

鎖を引いて

髪を掴んで

猫のように鳴いて

ひたすら裂いて

滴る赤い雫

放った白い雫

頬の跡

体の傷

舐めてできた形

此の夜からは

逃れられない

貴方がくれた

首輪が取れない


…そんな破廉恥な夢を見た。

2007/04/01 (Sun)

[3] 逃避
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これじゃいかんと立ち上がり

やっぱり考え座り直す

10分前からこんな感じ

自分と対話、そのうち喧嘩

くだらなくはない興味深い

なぜなら人生相談だから

議題は「これでいいのか自分」

勢いだけで21年間送り倒してきたような

今の現状なんだかなぁ

求めてたのと違うような

確かに夢は実現したけど

言い訳を聞いてくれ

「こんなはずじゃなかった」

浅はかなだけ

センスないよ

とりあえず1年

うーん、ダメ人間。

2007/04/01 (Sun)

[4] 愎洌整
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白い砂を蹴ったら

小さな貝殻が宙を踊るでしょう

貴方が投げたキスをキャッチしながら

エメラルドグリーンに飛び込む

中は虹色万華鏡

あまりの華麗さにブラックアウト

一瞬でエクスタシー魅惑のミュージアム

ひとりで狂う私を呆れ

優しく抱えて椰子の木の下

太陽を散々愛したら

足下から包むサンセット

肩に寄り掛かる時間は何より素晴らしいわ

幸せ過ぎて、涙が落ちる

ベルベットみたいな空に流す星のようにね

シーツの隙間で並んで未来を眺めましょう

この空と海と星の下に誓いましょう



いかがですかこんな旅
どうせいつもの妄想です。

2007/04/01 (Sun)

[5] 放置
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頭が真新しいノートみたいになってる

それとも同じ色ですべて塗り潰されていて気付かないのか

麻痺まひマヒ

ヨーヨーみたいだな私

好き勝手に振り回されて遠ざけられて気付いたら近くに気まぐれに

私のすべてが貴方の掌によって支配されて

なんてチープなマリオット

私を捨てることも壊すことも簡単にできるんだろう

偽の笑顔も造られて、「どうぞお好きに」貴方はペテン師

ただ貴方の指令を待つ

ひたすらじっと耐えて待つ

それを知ってわざと離す

与えられた時間は紙くずの味がする

泣かせていいから結論出して

2007/04/01 (Sun)

[6] しかしまぁ、
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詩人になるには汚れ過ぎてる

2007/04/02 (Mon)

[7] 例えばの話
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少し手を伸ばす距離に他人がいる
貴方に触れてもいいですか
性別、年齢、職業、思考回路
まるで違うのでしょうね
触れることで他人の中身を見ることができるなら
一瞬でも同じ視線を持つことができたら
それだけで人生の経験値あがるよね
失礼でなければ
貴方の色を見せてくださいませんか。

2007/04/02 (Mon)

[8] 消去願望
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人魚姫ってさ、最後泡になって消えるやろ

すんごぃ羨ましいなーって思う

今一瞬にして消えたいもん

私の存在を微かでも知ってる世界中でごくごく一握りの人達の記憶から私のデータだけを丁寧に消していって

最後にこの世から私のデータを消したいよ

自殺願望じゃないよ

ただ跡形も無く消えたいのさ

パソコンのデータみたいに簡単に削除してほしいの

嗚呼、嗚呼、馬鹿だね

そんな甘いこと言ってるからますます消えたくなる私になるのに。

2007/04/02 (Mon)

[9] 惚気話
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「お前が死んだ夢を見た」

覚めてからの開口一番

「そうか」

私は答えた

「俺、泣いてた?」

「いや」

「生きてるよな、お前」

「うん」

「よかった…」

そしてまた目をつむる。

独り呟く「可愛過ぎ。」

2007/04/02 (Mon)

[10] ちゅん、ちゅん。
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ちゅん。


ある晴れた綺麗過ぎる空の真下

私は小さな命に出会いました


「どうか御存じならばお教えくださいませ」

「私に答えられる範囲なら喜んで」

「子供を捜しておりますの。もう3つになりますわ。ちゅん、ちゅんと可愛い声で鳴きますの」

「左様ですか、申し訳ありません、そのような声は存じておりませぬ故」

「ご好意感謝致します」

親雀ちゅん。

また何処へか、捜しに行くのか。

もうこれで四度目の会話。

貴女は知っているのでしょうか。

もう一ヵ月も前、こんな綺麗な空の真下。

私がコンクリートの上の真っ赤な小さな子雀を拾ったことを

「可哀想に」

両手ですくって家まで連れて行き

絶えた命を埋葬したことを

毎日花を添えて両手を合わせていることを

知っているのか知らないのか

黙り続ける私を許してください

信じられないのか狂乱したのか

何度も何故か訊きにくる。

私だけに


ある雨の夕方、傘をさして歩いていた私が目にした。

真っ赤な雀、親雀。

「可哀想に」

何故だろう、子供と同じ場所で。

傘を閉じて、両手ですくって家まで連れて行った。

優しい雨、知ってか知らずか強くなる。

子雀のすぐ横に埋葬し、2人の上に傘を置いた。

綺麗な空の真下、親子が再び再会できることを祈って。

髪と頬を濡らし、私はただ祈り続けた。

2007/04/02 (Mon)
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