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人首の部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] 無題
詩人:人首 [投票][編集]




引き裂かれた皮膚の奥。
溢れ出る紅の鮮やかさ。

痛覚さえ霞む煩悩に。
目眩がする程に甘い、紅。




嗚呼、死んでしまえ。

2010/12/02 (Thu)

[2] 無題
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嗚呼。

全身が沸騰する。

熱くて狂いそうな程に。

融解する。

弾けて消える。

全部忘れて。

甘味を含んだ言葉を残して。

苦味を植え付けて消える。

君の中に。


2010/12/02 (Thu)

[3] 無題
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愛したと証明する術など知らない。

愛したと隠す術など知らない。

愛したと忘れる術など知らない。

愛され憎まれ紙一重。

勘違いの殺意芽生え。

確信の裏に潜む裏切りの。

背に突き付けられた。

ナイフの存在に気付かずに。



2010/12/02 (Thu)

[4] 無題
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重たい片足を引き摺って貴方を追う。

待って。

待って。

焦燥感の渦巻く視界が歪んで。

逃げる様に走る君の背を刺す。

刃先の温かさ。

触れて。

触れて。

冷えていく身体の愛しさ。

ああ。

手に入れたのだと。

満たされる心。

抱き締めたのは虚像。

口付けたのは偽物。

人形に愛を注ぐ愚かさにも怯えず。

反転した世界で夢見たまま。

虚に恋して朽ちる。

朽ちる。





2010/12/02 (Thu)

[5] 無題
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愛しさの周波数。

耳に届かない程のか細さで囁く。

脳の奥で、パチリと弾けた。

甘い痛みに頭を抱えて。

締め付けられる胸に唇噛んで。

嗚咽に似た、愛の言葉を。

紡ぐ。紡ぐ。


2010/12/02 (Thu)

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