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mikotoの部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] 紫陽花
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ひとつ、ひとつ
またひとつ。

街に灯りが燈るよに
紫陽花の花が咲いていく。
雨が優しく、滑り落ち
綺麗な色に染めていく。

薄桃、紫、浅葱色
はっぱの緑も鮮やかに
風にさらさら揺らめいて。

さいた、さいた
紫陽花が。
月の雫に照らされて
淡いひかりが燈ります。

2004/06/12 (Sat)

[2] 途惑い
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この尽きない恐怖感と
逃げても逃げても
つきまとう焦燥感
間違っちゃいないか?
前に進んでいるか?
高まる鼓動の波に
躰の内側から
突き破りそうな
渇き、傷み、叫び
目隠しをされたまま
手探りでいくような
不安定なバランス
迷いは断ち切れたか?
想いは真実か?

2004/06/12 (Sat)

[3] 永遠
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何よりもつよいものを
誰よりも大切な人を
探し続けている

胸に降りそそぐやさしい嵐
絶えること無くきこえる音

愛という言葉の中に
集約された想いの全て

永遠など
ありえないことを
知っている瞳

探しているのは僕
見つけ出したのは君

2004/06/12 (Sat)

[4] 迷路
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おびただしい言葉のうず
どこまでも続く、らせん階段

のぼってものぼっても
てっぺんは見えなくて
時折とまって上をみる

どこにゆくのか
わからなくなって
くたびれて座り込んだ

下をのぞきこんでも
青白くひかっているだけ

また、のろのろとのぼって
ぐるぐるとゆく

通りすぎて下を目指す人
はるかに上を急いでいる人
たくさんの人の中で
みんな一人ぼっち

見上げると真っ暗なところから
ほんのりと明かりが降ってきた

ちいさなかけらを道しるべに
まっすぐにのびた迷路をゆく

2004/06/12 (Sat)

[5] 法則
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この広い世界で

なんでもないように出逢い

ふたりなら惹きあって

ひとりでは動けない

林檎の速さで

堕ちていく引力

2004/06/12 (Sat)

[6] 宣誓
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正直でいよう

つらいときも
たのしいときも
こわいときも

きっと僕たちは
生まれてくる時も
死んでいく時も

独りぼっちだから
強くなれるんだね

まっすぐに進むのは
とても大変だけど

大丈夫だよ

信じたものに
きっと追いつけるから

正直でいよう

そうすれば
つよくなれるよ
やさしくなれるよ

2004/06/13 (Sun)

[7] 矛盾
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森林伐採を憂いながら 雑誌を買う

原子力発電を否定して TVを見る

大気汚染を恐れながら ドライブする

税金問題を口にして 煙草に火をつける

熱帯夜に嘆きながら エアコンをつける

自然保護を訴えて 都市に暮らす

政治家を批判して 選挙権を棄てる

日常に疑問を持ちながら 何もしない

平和を錯覚して 毎日を過ごす

矛盾に塗れて 今を生きている

2004/06/13 (Sun)

[8] 切望
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過去を捨て

夢を捨て

常識に納まることを

理性というなら


本能のまま

心のままに

野生に生きたい

2004/06/13 (Sun)

[9] EGO-ism
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ためらっていられない

傷ついてもかまわない

あなたを私のモノにして

私をあなたのモノにして

甘やかな気持のカタマリ

なんて素敵なエゴイズム

2004/06/13 (Sun)

[10] 明け方の風景
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眠れない夜にまぎれて
少し不安になる
街のあかりが
目覚めかけてる
午前四時

ぼんやりとした
頭の中を
何かが掠めていく

繰り返す毎日に
退屈しはじめたら
好奇心がさわぎだす

ビー玉がはじけたように
澄んだ音をたてて
夢がころがれば

空回りしている勇気を
なぐさめられるのに

2004/06/13 (Sun)
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