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おとみさんの部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] 孤独
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鳴り響く鐘に、不安を抱く兄弟よ。
もう心配はいらない。

大いなる、優しき黒から立ち現れた成長物よ。
黒を理解したあなたは、
まるで初めての人かの如く振る舞い、
羊と呼ばれた私達に教えてくれる。
我が兄弟が聞く鐘は天使の呼び声であり、
ごくプライベートな世界のフィルターは
守るものではなく
会いに行く為の入り口だと。

2009/02/09 (Mon)

[2] 天気予報
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本日は雨のち、女性の脚が降って参ります。

詩人志望の方は、勘違いなされず、
そのまま絶望的な日常をお楽しみ下さい。

なお、その日常の中に見出される美しさを、
どうか忘れずに、詩に書き留めておいて下さい。

2009/02/09 (Mon)

[3] 過去
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行かないでくれ過去よ。
線のように輝く意思なき偶然の産物、
人の感性を捕らえるものどもよ。

しかし、過ぎて行くその姿も、また美しい。

どっちみち、
あなたがたは、私達の事なんてどうだっていいんだ。

もしイエスが生きていたら、
こんな風にはしなかったってか。

2009/02/11 (Wed)

[4] 詩人
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そこに揺れる群像よ。
工夫して、工夫して、私の心を満たすのですね。

鏡よ、私よ。
忘れないで下さい。
私は、最も孤独で過酷な瞬間に、
新たな導きを見出すのです。

2009/02/11 (Wed)

[5] 
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荒れる

荒れる

視界が荒れる
自身過剰な花達がかしこまる

荒れる

荒れる

帰り道が荒れる
過ぎ去って行く過去のように美しいもの達よ

荒れる

荒れる

我が心が荒れる
どちらも勝つな心達よ

2009/02/14 (Sat)

[6] 安息
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あなたが全てを見通して
後押ししてくれるなら

僕は溶けてしまって

血だらけの胎児に
戻ってしまうかもしれない

2009/02/14 (Sat)

[7] 
詩人:おとみさん [投票][編集]

電車の中で目を開けると

前の座席の隙間から

犬がこちらを見ていた

操られたように顎を動かしながら言った

「一つ尋ねたいのだが」

「君らには、私の生はどう映るんだ?」

「質問の意図は考えないでくれ」


そう言った


「君らは関係性というものを忘れているんじゃないか?」


少し沈黙が流れた

犬は言った


「思い出した時、気付かされた時ってのは恐怖だな」

2009/02/22 (Sun)

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