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[1] 雨に薫る君の髪
詩人:hana [投票][編集]

雨に打たれる君の髪、いつも隣で庇えた肩。
二人で雨に濡れてはしゃいだ夏の日。
当たり前になってた、君の存在。
別に、期待してたわけじゃないんだ。
ただ渇きを潤すだけ、ただ寂しさを紛らわすだけ。
君が笑うと薫る匂い。君が振り向くから。
いつも前だけを見つめる君。
決して振り向きはしない。過去に用はない。
そう思えば思うほど、好きだった君の髪。
雨に濡れて漂い始める甘い薫り。
雨が上がり陽が差すと、雨とともに消える君の匂い。
別に求めてたわけじゃない。
必要となんかしていない。悲しいなんて思わない。
期待なんかしていないから・・・。
だから・・・
君が隣から消えても、雨が君を奪っても。
平気だよ・・・。
期待なんかしていないから・・・。

隣が空のままの冬。

君の薫りが空に消えた頃、また空を濡らす雨が降る。
君は、
元気ですか?
僕は、
今日も濡れた空を見上げてます。

2003/11/09 (Sun)

[2] エガオ*
詩人:hana [投票][編集]

いつも笑う私の姿。どんな風に周りに映るの?
いつも響く私の声。どんな風に聞こえてる?
いつも周りで笑ってる。みんな本当に楽しいの?
人を信じない私は、皆から信用されてる?
私が笑うと皆が笑う。皆が笑うと私も笑う。
「いつも笑顔だね」って言われると、胸が痛い・・・。
「明るくて羨ましい」・・・・胸がだんだん押し潰されてく。
「いいなぁ・・」って言われるたび、泣きたくなる。


ホントウハ・・・・・


どうしようもなくて、辛い。私がいるの
泣きたくて、のどを熱く焦がす。私がいるの
今にも泣きそうで、情けない、私がいるの・・・


ソレナノニ・・・・・


泣き方も知らない人形のみたいに。泣くことすら出来ない・・・
代わりに溢れ、増していくものは・・・・・。
熱を増す、焦げたのど。情けない私の顔。
周りに吐く嘘の数。周りに見せる偽り(うそ)の笑顔(かお)。
苦しくて苦しくて、仕方ないのに・・・
泣きたくて泣きたくて、堪らないのに・・・
今日も笑って自分を殺す。
泣きたい気持ちが入る隙間もないくらい。
笑って見せる。


ダケドネ・・・・・


泣かない私は、強くない・・・
泣けない私は、きっと弱い・・・
周りが見てる私の裏側は、情けなくて汚いばかり。
羨ましくなんて決してない。
泣きたいと思う私はいるのに。泣けない私がいるのは何故だろう・・・?
こんなにも熱いのど、熱は増すばかりなのに溢れないのはどうしてかな?
笑顔は濁っていくばかりなのに、それでも笑うのは何のため?
いつしか、消える?この苦しみ。いつしか戻れる?元の笑顔に。
自然に笑えるホントの私。涙を流せる強い私。
きっといつか戻れるかな・・・・?
戻りたいな、本当の自分に・・・。


ソンナフウニ・・・・・


思えたら、涙が出た・・・。
きっと明日からは強い私。
こうして人は、強くなるのかな・・・?

2003/11/16 (Sun)

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