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リリの部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] 習慣
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ほんの僅かな毒を
口に含む
儀式の様に
繰り返す
馴染んでくれば
なんて事ない

そんな風に
飲み干してくれれば
いい
この僕と云う
存在を―

2006/10/21 (Sat)

[2] 恋心
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涙の雫
こぼれおち
寂しさは
深い夜の闇へ…

水面に広がる
波紋の音だけが
全ての世界で
また夢を見る


産毛をなぞる様に
優しく触れる指先
何度も何度も
くちづけたね

愛しい気持ちが
流れ込んで
全身を
駆け抜けた


涙の雫
こぼれおち
寂しさは
深い夜の淵へ…

水面を揺らす
風の香に包まれ
新たな世界へと
誘(イザナ)われる

ひとりを想い
ひとりに想われ

涙の雫は
キラキラと輝く
愛しさが生む
寂しさなら
もう少しだけ
感じていよう…

2006/10/21 (Sat)

[3] 散歩
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「あのね…」

言葉にする前に
触れた指先
ゆっくりと
歩きながら
絡めるように
手を繋いだ

風に揺れる
君の髪が
僕の肩に触れた


ただ…
歩いてるだけ
それだけなのに
どうして
こんなにも幸せを
感じるのかな?

2006/10/21 (Sat)

[5] 
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そっと
首筋に触れる
貴方の温もりを
捜して…。
そして目を閉じる
吐息だけを
感じるように…。

全てが
私の為にあると
知った夜に
貴方がくれた印。
小さな花びらは
少しずつ薄れても
触れると今も
熱く脈打つ。

再びその唇が
愛を告げるまで
私は何度も
確認するように
印に触れる。
消えても感じる
貴方がくれた
束縛の印に…。

2006/10/21 (Sat)

[6] 存在
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見開いた瞳が
映すモノ
知っていたはずの
世界の全ては
色を失った

たった、一人が
こんなに
大切なんて‥‥
君に
出逢わなければ
知らなかった

一瞬の
瞬きさえ拒んで
影を追い掛ける

見開いた瞳が
映すモノ
描いていたはずの
未来の景色を
捜し続ける


たった、一人が
唯一の
存在なんて‥‥
君が
その意味を
教えてくれた

今だから
君に伝えたい
言葉がある―

2006/10/21 (Sat)

[7] 
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軽く唇が触れる
そんなKiss
何度も
繰り返す

鼻に
頬に
首筋に―

焦らすように
誘うように
私が仕掛ける


唇に触れたい
貴方の欲求
意地悪したくて
顔を背ける

力づくで
奪っていいよ―

2006/10/21 (Sat)

[8] 
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確かなモノなんて
何処にも無い

私の愛だって
此れだけは大丈夫
なんて言えない

だから
大切にしたいんだ

陳腐な言葉を
並べながら
吐き出し続ける

アナタを
想っている限り―

2006/10/22 (Sun)

[9] 勘違いの恋
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貴方を
愛してる

それが
勘違いの想いだと
誰かに
言われても

ずっと
死ぬまで
勘違いしていたら
きっと
本当になる―

2006/10/25 (Wed)

[10] 狂宴
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誰も
知らなくていい
どんなに
僕が
君を想っているか

誰にも
伝わらなくていい
ただ君が
知ってるだけ

当たり前の様に
傍にいて
君を
見つめる事だけが
愛の証じゃ
ないから

誰も
知らなくていい
知っても
伝わらない

狂おしいほどの
僕の愛は―

2006/10/25 (Wed)

[11] 泣きたくて
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テレビを見ていて
久しぶりに
泣いた

タオルを顔に
押し当てて
声をあげて
泣いた

ずっと
ずっと
泣きたかったんだ―

2006/10/25 (Wed)
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