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そらの部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] あさって
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昨日の自分は情けなくて
大切な人との別れに涙していた

今日の自分はとても弱くて
深い孤独のなかで震えている

明日の自分はむなしく強がって
友達とばかな話をしているだろう

あさっての自分は…
まだわからないけど

きっと
きっと
強くなろうと歩きだしているはず

そう
思いたい

2003/03/06 (Thu)

[2] 永遠
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永遠なんて存在しない

君が綺麗だと言ったあの花も
やがては枯れて土になる



永遠なんて存在しない

君が好きだったあの景色も
やがては姿を変えていくだろう



永遠なんて存在しない

君が語ったあの言葉も
ただ冷たい空気に溶けて消えていった



永遠なんて存在しない

ただ

君と過ごしたわずかな季節の中で

永遠を信じていたこと
永遠でいたいともがいたことは

きっと
ぼくの心に残るのだろう


そんなちっぽけな想いの方が

今のぼくには
永遠よりも重く感じる

2003/04/02 (Wed)

[3] 小さな命
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なぜ
ぼくは生きるのだろう
誰かのため
それとも
自分のため

生きる理由がわからぬぼくは

いつも何かに怯えていて
誰かのたった一言だけで
心をかたく閉ざしてしまう



なぜ
花は咲くのだろう

誰かのため
それとも
自分のため

花は
ただ咲くためだけに咲く

人に見向きもされなくても
勝手な価値をつけられても

変わらず
花は咲くだろう


ぼくも
この風に揺れる花のように

強く

たくましく



生きたい

2003/04/04 (Fri)

[4] 他人同士
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ぼくときみは違うところばかり

趣味も
好きな食べ物も
感動する映画も
同じところを見つけるのはとても大変

だって

ぼくときみとは他人同士なんだから

違っていて当たり前

どんなにがんばっても

ひとつにはなれないよ


でも
きみはぼくと出会い恋に落ち
ぼくはきみと出会い幸せをもらった



だから

だれよりも素敵な他人同士になろう

きみとなら

きっとそうなれる気がするんだ

2003/05/15 (Thu)

[5] 背中
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こんなに小さかっただろうか

静かに眠るあなたに
ぼくはつぶやいた


わけも聞かず
こぶしをふりおろしたあなたを恨んだこともあった

いつも家族の先を歩く
あなたの背中をまぶしく見上げたこともあった

背伸びをしても届かない
あなたの背中を越えたくて


ぼくは
今まで歩いてきたんだ


少しはぼくの背中も大きくなったでしょう


そんなぼくの言葉に答えぬまま
あなたは去ってしまった


もう
あなたの背中を見ることはない

それでも

ぼくはあなたを越えようと歩き続けるだろう

これからも
ずっと

2003/05/21 (Wed)

[6] にわか雨
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思い出は
いつもにわか雨のように
ぼくの心に降ってくる
にわか雨の一粒一粒が
ぼくの心に溜まった
嫌なほこりを落としてくれる


「それは逃げてるだけだよ」

「時間が経ってきれいに見えるだけさ」


それでもいいんだ

弱虫で臆病者のぼくだから
逃げ込むためのきれいな場所が必要なんだ

ずっとその中にはいられないから
すぐに雨はあがってしまうから

だから
少しの間だけ
ぼくの居場所をつくってほしい


昔も今も

ぼくの心はそこにあるんだから

2004/11/02 (Tue)

[7] 見えなくなるまで
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最後に
笑顔を見せながら去っていった

遠く
見えなくなるまで
ぼくは手を振った

押しつぶされそうな
胸の重さに耐えながら

遠く
見えなくなるまで
ぼくは手を振った

もう
二度と会えないことがわかってるから

遠く
見えなくなるまで
ぼくは必死で手を振った


さよならじゃなくて

ありがとうの想いをこめて

2005/01/07 (Fri)

[8] 
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こんなに小さな手
思わずギュッと握りしめる

ほんのりとした暖かさが
ぼくの手に伝わる

こんな小さな手が
ぼくの手をギュッと握りかえす

まるで今ある幸せを逃がさないようにしているようだ


ぼくの手が君にとっての幸せになるなら

いつでも
いつまでも
君の小さな手と重ねているよ

君の小さな手がぼくより大きくなって

自分の
自分だけの
幸せを見つけられるまで


ずっとね

2005/05/24 (Tue)

[9] 荷物整理
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「雨の日って好きだな」

昔付き合ってた女の子が言ってた台詞

でも
言ってた子の顔も名前も思い出せない

残ってるのはこんな他愛ない言葉だけ


我ながら
もう少し記憶に残す言葉を選べないものかと

ちょっと苦笑いする


忘れること

残すこと


そんなことさえ
ぼくは選べないらしい

意外に不器用なのか

それとも
知らずに記憶の中の荷物整理をしているのか


なんにせよ
せっかく残ったものなら

雨の日には
これからも思い出してやるか

2005/06/28 (Tue)

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