きのう
あの子が死んだ
今から僕も行く
別々の世界に
離れるなんて許さない
生存の僕の役目は
終わりを告げたんだよ

周りの何かや
誰かが僕を認めなかった
きっと今頃
あの子が待っている筈
誰も
近寄らなかった僕の手を
優しく引いてくれる筈

生きる事が
幸せな訳じゃない
一緒にいられない苦痛
窓から同じ景色を
見たかったよ
今すぐ飛び込むから
今すぐ
今すぐ飛び込むからね？

死後まで追い掛ける
もはや熱烈なストーカー
愛を求めるチェイサー
それは間違いない
だけど
それだけじゃなくて
「あの子との」
愛を
求める追跡者なんだよ

今頃になって
再会する危惧を抱き
それでも尚
ここから離れたくないと
思う事は
何を意味しているのか

笑いかけてなど
くれないのは百も承知で
それでも
もしかして？なんて…

夏休み
校舎の影
一人を想っていた
君が後押しする
僕の涙 強さ 情緒の全て

あなたは
現実が
見えてない気がします

豚は死ね
狼は生きろなんて

狼は滅び
豚は生き残った
この現状で

エンディングが流れてる
もうすぐ僕は死ぬ
法律は自暴自棄を許す
そして
あの子みたいに…

慰み者になって
苦しみ抜いた揚げ句
死ぬ人がいる
きっと
誰かの身代わりになって
死ぬ人がいる
僕がいる
みんな知っていたけど
知らん顔して
「困った事だ」と
良識人ぶって
己の道徳をチラつかせ
ねぇ
相手が悪魔でも
魂をあげるだけで
願いを叶えてくれるなら
僕には天使に映ったよ

紅葉は色づきはじめ
僕の運命まで
変わればいいのに
嗚呼
いつも遠くから
見ているだけのあの子と
話も出来なかった

キレイな
死に方なんてない
僕は人
あの子も人
叶わないから追い求め
それを
見ようとしない人達から
遠ざかり
あの子の花飾り
思い出す
そして僕の死化粧