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尻尾まであんこが詰まってるたい焼きの部屋  〜 新着順表示 〜


[532] 無題
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なんだかやけに腹が立つ
朝から気が滅入る
雨の日は古傷が痛むように
余計なことを思い出しては
忘れていたものが
静かによみがえる

なるべく優しい人でいたい
なるべく愛される人でいたい
きれいごとは苦手だけど
笑ってみるよ悲しくても
お世辞に愛想を振り撒いて
笑ってみるよおどけながら

積み重ねた嘘とおなじだけの
本当の自分は鏡の向こうで
悲しそうに僕を見る
明くる日はきっと
またいつものように
汚れ仕事に精を出す。



2019/07/23 (Tue)

[531] サマータイムブルース
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僕が初めて電車に乗った日
世界が少しだけ広くなった気がした
窓の向こうに見えた
風景が通り過ぎていく
写真を撮って宝物にした
ブリキの箱にしまった

思い出を集めて絵日記に描く
宿題は嫌いだったけど
これだけは好きなんだ
何から書こうか 最初に
とったのは青鉛筆

プラネタリウム 自然博物館
恐竜の骨格と原始人の暮らし

拾った貝殻を貯金箱に張り付けて
宿題がひとつ出来た
あとはポスター
ドリルは後回し

夏の時間が 静かに流れる
セミしぐれも今はきれいなBGM
消えないで 行かないで
そばにいて 愛しい時間よ

思い出を集めて絵日記に描く
宿題は嫌いだったけど
これだけは好きなんだ
永遠に続くような気がした
日焼けの痛みさえ愛しい。


2019/07/20 (Sat)

[530] 熱帯夜
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眠れない僕たちは家を
こっそり抜け出して
真夏の暑い日の夜
集まってエッチなビデオを観る

初めて見た女の子の秘密も
真夏の暑さにただ汗に流れた

僕もいつか大人になったら
しようと思ったすべてはきっと
くだらないことだと笑っていた

僕らの七日間戦争に憧れて
作った秘密の基地も雨風に
やられて三日で倒壊

夢見たような大人になりたい
プールの塩素の臭いと
祭りの出店の明かり

20を過ぎてもまだ知らない
女の子の秘密もおっぱいの柔らかさも

噂に尾ひれがついて何が本当かわからない
ただ眠れない夜の暑さがピークを迎えると
思い出して枕を濡らす

水槽のアメリカザリガニと
カブトムシが騒ぐ夜

いつの間にか大人になって
憧れていたものはひとつも
手に入れてないことに気づく

そんな悲しさも真夏の暑さの前には負ける
だから僕らは眠れない 今夜は例年以上の熱帯夜。




2019/07/20 (Sat)

[529] 夜明けまえ
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きっと僕らには 待つ人もなく
待たれる理由もない
夜はやがて過ぎて新しい日付に変わる
寂しいと思えば
寂しいかもしれない
だけど空っぽになってしまえば
失うものなんてひとつもない

誰も聞こえないように
密やかに脈打つ鼓動が
世界でただ一人君が聞いている
夜明けまえの街に
卵を割り落とすように
太陽が見えた

きっと僕らは明日も同じように
変わらないだろう
優しさをいつも持っていたくて
ポケットにしまい持ち歩く
使いどころを間違えて
怒らせたりする
だけどそんなのにはもう慣れて
機嫌をとる方法も知っている

誰も知らない間に
静かに消えていく灯火が
世界でただ一人僕が知っている
昨日と同じこの世界で
愛をささやくこの愚かさも
愛しくてたまらない

自転車の荷台に君を乗せて
宛もなく海沿いを走る
昨日の続きから始まる
物語を読み進めていくのは
僕らしかいないだろう
痛みも次第に引いていく

誰も聞こえないように
密やかに脈打つ鼓動が
世界でただ一人君が聞いている
夜明けまえの街に
卵を割り落とすように
太陽が見えた

明日が見えた。




2019/07/20 (Sat)

[528] 二人
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好きな人に好きだと言うことが
こんなに難しいものだとは思わずにいた

いつの間にか一人に慣れてしまって
寂しいと思うことも平気になってしまった

誰かを愛することなんてしばらくなかった
なのに君があまりに優しすぎるから

忘れていた寂しさを思い出してしまった
君のせいだよ 

これ以上頑張れない そんなときには
君がそばにいてくれたらいいな

手をつないで 唇を重ねて
数えきれないシーンを通りすぎて

いつか、二人は二人になっていく
その日を 待ちながら 日常を送る。




2019/07/20 (Sat)

[527] 
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人が嫌いで人混みを避けて
生きてきた筈なのに
いつも心の拠り所を探しては
優しくされると
人も捨てたもんじゃないと
心変わりするんだね

寂しいときはいつもそばに
見上げると月が夜空をただよう

誰もいないよりはマシかと
月にこうべを垂れて
ありがとうと笑ったら
心が洗われた気がしたよ。



2019/07/19 (Fri)

[526] 
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夜の向こうに隠した
涙は誰にも見せずに
優しい人にだけ
手のひらを見せる

こんなに苦しいんだと
こんなに悲しいんだと
苦労を自慢しても
聞くに耐えないだろう

描いた明日を生きられなくても
幸せになることはいくらでもできる

笑った数を忘れてしまうほど
楽しい一日を明日も明後日も過ごしたい

泣いた数だけ覚えておこう
涙の数だけ明日は笑えるように。





2019/07/17 (Wed)

[525] 生きる
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生きるってことは恥をかくことだ
生きるってことは後悔を知ることだ
生きるってことは悲しみを背負うこと

立ち止まっていたって何も変わらない
傷つくことを恐れていても何も変わらない
楽な道を歩きたきゃ死ねばそれでいいだろう
だけど生きていくからには嫌なことも
時には笑って受け入れなきゃ生きられない

生きるってことは諦めることだ
生きるってことは汗をかくことだ
生きるってことは息を止めることだ

その時だけ生きていることを強く感じる
死にそうなとき 苦しいとき
生きていることができる 僕は生きられる
僕は生きている。



2019/07/17 (Wed)

[524] ハッピーバースデイ
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ありふれたなんでもない
一日が誰かにとっては
特別な日で
それは僕にとっても同じこと

誕生日を祝うほど
もう子供じゃないけど
おめでとうと
言ってほしい

僕が生まれたその日が
一年に一度だけ訪れる
今からもう何十年も前
僕はこの世界に生まれた

ケーキに歳の数だけ
ロウソクを立てて
暗くした部屋で
吹き消して

そんな風景が
記憶の中にあるのなら
それと同じことを
今度は我が子にしてあげよう

世界にとってなんでもない一日は
君にとって特別な一日になったよ
ほら恥ずかしがらずに言えるかな

ハッピーバースデイ。






2019/07/17 (Wed)

[523] 思春期
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恋のひとつも知らずに
死んでたまるか
いくつめの誕生日
数えるのも面倒だ
子供じゃないことくらいは
背丈と顔立ちでわかる

振り返ればなんて果てしない
道のりだったんだろう
だけどあっという間の時間

燃えるような恋をしたいと
思った僕は少し遅い思春期。



2019/07/17 (Wed)
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