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ヨミの部屋  〜 新着順表示 〜


[76] 気亡
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新しい窓
粉々にして
朝の光に
目を瞑る

哀しい言葉がありました
とても弾んだ声でした

細く霞む
空の向こう
確かな希望が
溢れ気化した

2014/03/14 (Fri)

[75] 冷黒
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黒く塗り潰す
要らない昨日ごと全て
簡単に無くせたら

あなたから何か
要らない言葉を貰えば
何を与えればいい

愛をわかった
ふりだけの日々が
残った

塞いだ手繋いで
隙間を埋めてくれ
僕らは足りない
くだらない言い訳
蠱惑なあなたに
ほら あげよう

冷めていく
心を

2011/07/08 (Fri)

[74] 虚空
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見上げた空は最悪
散らかった雨
心を叩く
曖昧な言葉のせいで
同じ溝なぞるだけ

装う事で何を隠した
まやかしの街はどこで
絆を壊した

この胸がまた弱さを叫べば
わかってた痛みを反芻すると

嘘を好きになれた
どこか壊れた空

2011/07/07 (Thu)

[73] ふりだし
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狂いそうな夜を
癒す街灯の下
捨てられた言葉
拾う気もしないよ

引きずるように
昨日の有様を
なぞれば
冷めて笑える

嘘だと知っても
知らないふりしてた
大事なことが
またわからなくなるよ

よくある後悔を
僕ら何度辿るの

2011/07/02 (Sat)

[72] 悍ましい夢
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21時の
街の外れで
錆びた街灯
そっと消えた

一つの支えが
あればいい
このまま朝まで
眠ればいい

くだらない日も
君の前では
全てわすれて
今日を許そう

一つの支えが
あればいい
このままさよなら
さよなら

2011/06/23 (Thu)

[71] 不浮
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また離れていく過去
響いている
もう 消える余韻も

ただ終わらせるのを
拒んでいたのに
終わらせたいよ

染み込んだままの
気持ちが今日
滲んでから
広がり方を忘れたら
どうすればいい
傷んだふりばかりほら
上手くなって
掴めない雲を
眺めています

染み込んだままの
気持ちがもう
滲んでいく
広がる事はないからと
滲んでいく
眠れなくなる夜
過去に逃げて
逆さまの言葉しか
心は浮かない
浮かない

2011/06/13 (Mon)

[70] 窓の外
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繰り返し流れる歌のよう
いつからか響いた雨音も
忙しなく見える街に埋もれ
優しさを忘れるのに慣れていた

遠ざかるあの日の僕が
何もかも否定するようで
曖昧な絆にサヨナラする

初めから無かったと思うことで
逃げるよりいくらか楽になれる
新しい居場所はここなんだと
変わらず求めればいい

冷えた心の中からは
暖かい言葉を探せないよ
わかっていても僕らは
嘘でいいからと空回って

傷付いた誰かを忘れ
狭い世界躍らされていく
こんなにも不自由な心を笑う

夢の中漂うように
生きていけるわけじゃないのに
寄り添える安らぎ探してばかり

繰り返す雨音狂いなく
水溜まりを駆けたあの頃を
思い出す今だけ昨日より
優しい気持ちになれる

2011/05/18 (Wed)

[69] 癇冷
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首を刺した冷めた風も

遠い空消えて

やけに騒ぐ光の群れ

虚しさを語る

白い線の向こう側を

過ぎる車の音

何処へ向かう

何を乗せて

等しく幸あれ

電柱の影から

顔を出した猫が

笑いかけてくれたならば

笑える

2010/12/01 (Wed)

[68] 混沌
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段々離れる白い雲
ありきたりなようで
わからない
言葉の裏の意味を
気づけばほら
強がるため
なぞってきた

散々想像することで
傷みを和らげて
楽になれたのかな
逃げたのかな
楽になれた?
逃げたいだけ
楽になれるわけもない

ここからどんな未来を呼ぶのだろう
全てはこんなちっぽけな心から
生まれては埋もれていく だから今は曖昧でも象ろうか
悲しい別れも彩れば
いつの日か美しく思えると信じよう

2010/11/28 (Sun)

[67] 天涯
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くすんだ空になって
「僕みたいだ」と匙を投げる
箱詰された記憶
埃を纏い忘れていく

おどけて笑った眼が
貴女をいつも逆撫でした
空から落ちる線に
刺されたように体が痛い

ほらもう崩れてしまう

赤々と落ちていく斜陽だけ綺麗で
隠した灰色だらけの絵を憎んでしまう
夢の中転んでは傷さえも笑って
膨らみ風に流され高く飛びたい

2010/06/04 (Fri)
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