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メノの部屋  〜 新着順表示 〜


[2] ある日
詩人:メノ [投票][編集]


嵐がきた
砂埃が舞う
遠くのサイレン

うつむき加減に坂をのぼった
まだまだ低いまま

嵐がよぶ
風が頬を叩く
遠くのサイレン

うつむき加減に坂をのぼった
嵐が背中から追い立ててきた
だからうつむき加減に坂を走った

喉はカラカラして
目はグスグスして
足はジクジクした

周りは薄桃色がかった変な雲に囲まれていた
うつむくのをやめた
真上にぽっかり開いた
青い丸

町は静かに雲に囲まれて

嵐もまた静かに雲を伴って町を去っていった


ふと静かになった

サイレンが止んだ

2008/02/24 (Sun)

[1] 終末と再生 わたしも
詩人:メノ [投票][編集]


わたしは終末の恐ろしく青い空を眺めていました

世界はもうそろそろ終わるようです

何もする気が起きなくて

する力も残ってはいません

だから砂漠に寝そべったの

青の空
赤の砂
白の雲
黒の髪

全てが終末に相応しい美しさだったから

世界は美しかったのです

お別れの挨拶をしに
わたしは砂漠に寝そべったの




違う

違う

違うんだ!!

お別れの挨拶をしに来たんじゃなかったの!

世界の終末を待っているんじゃないの!

生きたいの!!!


だからわたしは砂漠に寝そべったの

青の海
赤の薔薇
白の波
黒の瞳


全てが再生に相応しい美しさだったから!

感じたかったから!

生きたかったから!


わたしは生きるの!!!

2008/02/24 (Sun)

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