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露草の部屋  〜 新着順表示 〜


[7] 春一番
詩人:露草 [投票][編集]

喜びを歌おう

悲しみの言の葉を散らせるよりも

歓喜を芽吹かせ風になびこう

季節を連れて行く雨が残した大空の入り口

そのひとしずくに自分を映し歩き出そう

友待つ雪も風となり

老いたる風の後を継ぐ

今この風にのせて歌いだそう

この春一番にのせて

大きな大きな

喜びを

2006/02/14 (Tue)

[6] 
詩人:露草 [投票][編集]


詩っていったいなんだろう

いくつか書いてみたけど

ふと思った

自分の心象を描くことらしいけど

正直イマイチみえてこない

比喩とかでひねった表現すればいいのかな

むずかしい言葉いっぱいつかえばいいのかな

よくわかんないや

世間を嘆いて風刺してる詩をよく見かけるけど

そんなの書けるほどわたしは頭良くないな

やさしい詩とかもたまに見かけるけど

そんなの書けるほどわたしはきれいなひとじゃないな

思ったことをそのまま書き殴ってれば

いつか詩ってものが書けるようになるかもな

2006/02/13 (Mon)

[4] 見栄と詩と消しゴム
詩人:露草 [投票][編集]


自分の詩を読み返したら

なにか違うと思った

詩ってゆうのは心のスケッチだって宮沢賢治もいっていた

わたしが勝手に師と仰ぐひとにもそう言われた

これは詩というより日記だな

しかもすっごい飾ってる

ひとに気に入られようとしてる

そう思ったから

消しゴムひとつ手に取った

2006/02/13 (Mon)

[3] 雨天讃頌
詩人:露草 [投票][編集]


わたしはやっぱり雨が好き

晴れもけっこう好きだけど

わたしはやっぱり雨が好き

こんどふったら見てみなよ

空には黒くてもくもくのオブラート
そこからながれる無数の雫
あたり一面みずだらけ

雨になでられ樹々たちが
さーさーさーさー歌ってる
草も負けじとしゃわしゃわと
トタン屋根のバスドラム
変なビートをきざんでる

五体投地のアマガエル
ずっぺたずっぺた行進中
いったいどこにいくのかな
なめくじぬたぬた
塩かけろ

道路に映る赤信号
青になると
消されちゃう
タイヤがつくる
乱暴な噴水

わたしはるんるん外に出る
傘さしゆらゆら流れてく
はなうたまじりに流れてく
はたからみたら変質者


空気はひえてもこころは弾む
雫といっしょに弾け飛ぶ


やっぱりわたしは

雨が好き

2006/02/11 (Sat)

[1] 秋風
詩人:露草 [投票][編集]

鏡のむこうで愛想よくわらってるひとと
鏡のまえにいる眉をひそめ下唇をかみ締めてるひとは

違うひとだけどおなじひと


どっちもわたし


あなたが知っているわたしと
わたしがしっているわたし

どっちもおなじひとじゃない


けれどどっちもわたし


あなたにウソはついていないけれど
あなたがしっているのは

ホントのわたしじゃない

どうにか伝えたいけれど


言葉にできないホントのわたし


無声の慟哭ひびけども

あなたに届かないホントのわたし

必死に絞ったこの声も

かすれて風に消えていく

むなしくひびくはおのまとぺ

ほおをなぞるは想いの雫


となりにいるのは秋の風

2006/02/09 (Thu)

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